科目名 自然人類学
単位数 2.0
担当者 非常勤講師 蔦谷 匠
履修時期 前期
履修対象 1・2年
概要 自然人類学は、生物学の視点を基本に、ヒトという動物がどのように進化してきたかを解き明かす学問です。私たちが毎日当然のように繰り返している行動や思考や人生を、人間もまた他ならぬ「動物」であるという自然人類学の視点から眺めると、新たな発見や意外な事実が見えてきます。この講義では、他の霊長類との比較や、心理学、社会学、考古学、民族学などいわゆる「文系」分野の研究成果も広く取り上げて、「ヒトという生物」の特徴を学びます。授業形態は講義が主です。
科目の到達目標 生物学的な視点を踏まえて、自分自身や他者の身体や行動、身の回りの社会や環境を見つめ直すことで、「人間」を理解する上での新しい視点を手に入れる。
受講要件 特になし。中学生レベルの生物学の知識で理解できる内容です。「人間」や異文化、恋愛・結婚・子育てや社会関係に関心のある学生の受講を歓迎します。
事前・事後学修の内容 自身の日々の生活や人間関係や人生に対して、また,社会一般に起きているニュースや何らかの社会現象に対して、自然人類学の知識を応用し、そうしたものごとを普段とは異なる視点から解釈してみる。
講義内容 主に以下の内容の講義を予定しています。

1. イントロダクション、進化とは
2. 霊長類の特徴 3. 人類の誕生 4. ホモ属の進化 5. 霊長類の社会
6. 霊長類の「恋愛」と子育て
7 .ヒトの恋愛と結婚
8. 狩猟採集生活〜ヒト本来の生活とは?〜
9. 知能と言語、協力行動の進化 10. 人類の拡散
11. 文明の始まり
12. 日本人の起源
13. 近代・現代のヒト
14. 霊長類の野外調査と人骨の研究
15. まとめ
評価方法 試験 (論述、持込不可) の成績50%、受講票の記述内容と小テストの成績50%。
全回出席しても、私語が多いなど受講態度が悪い学生や、受講票の記述内容から、講義内容を理解していないと判断された場合は、不可をつけます。
教科書等 参考書: 斎藤成也、海部陽介、米田穣、隈山健太 (著) 「絵でわかる人類の進化」講談社サイエンティフィック 2009年。ジャレド・ダイアモンド (長谷川寿一 訳) 「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」草思社文庫 2013年。
担当者プロフィール 遺跡から発掘された人骨を分析したり、ボルネオ島の熱帯雨林でオランウータンを追跡しながらサンプルを集めたりして、人類の授乳・離乳や食べ物について調べています。3年前にはまだ大学院生でしたので、学生のみなさんと比較的近い目線で講義ができればと思います。
備考