科目名 国際関係と平和
単位数 2.0
担当者 広島平和研究所 所長 吉川 元
履修時期 後期
履修対象 博士前期課程1、2年
概要  20世紀を通して今日に至るまでの、国際平和観および安全保障観の変遷と転換について講義いたします。戦争は無条件に否定されねばなりません。だからといって戦争なき平和は無条件に肯定することはできないと思います。平和はそのあり方しだいで人間の安全を脅かすことになります。戦争の犠牲者数が平和時の権力者による民衆殺戮の犠牲者数を上回っている事実は、平和が必ずしも人間の安全を保障するとは限らないことを物語っています。なぜ平和な時代に民衆が殺戮の対象になったのか。こうした疑問の上に、20世紀の戦争と平和、および安全保障の概念の変容について考察し、国際平和と人間の安全の双方の実現を目指す平和創造の方法について検討いたします。
科目の到達目標 国際平和の仕組みと戦争の原因を学び、人間の安全を脅かす国際政治の秩序と国際関係法の関連性を明らかにする。
受講要件 特になし。
事前・事後学修の内容 事前にテキストの指定部分を熟読の上、講義に臨むこと。レポートの作成に際しては講義内容を踏まえて執筆に当たること。
講義内容 テキストの『国際平和とは何か――人間の安全を脅かす平和秩序の逆説』に基づき、第1章から7章まで、各章を2回に分けて講義する。

 はじめに
1.序章―平和とは何か、戦争とは何か
2.国際平和と民族問題
3.脆き平和
4.「平和共存」平和と人民の戦争
5.人間の安全を脅かす国際平和秩序
6.「新戦争」とアイデンティティ政治
7.安全保障共同体の創造に向けて
評価方法 平常点40%、レポート60%。
教科書等 教科書:吉川 元『国際平和とは何か――人間の安全を脅かす平和秩序の逆説』中央央論新社、2015年
参考文献:吉川 元『国際安全保障論』有斐閣、2007年;吉川他編、『グローバル・ガヴァナンス論』法律文化社2013年。
担当者プロフィール
備考