科目名 多文化共生入門
単位数 2.0
担当者 ヴェール ウルリケ、柿木伸之、田川玄
履修時期 前期
履修対象 1年
概要 この講義は、「多文化」の「共生」という理念を支える基本的な考え方について、互いに関連しあう複数の学問領域を横断しながら、総合的に学ぶことをねらいとします。講義の全体は、「多様な文化との出会いと共生」をキー・コンセプトとする三部で構成されています。

「多文化共生の入り口」 (田川)
多文化共生の第一歩は、私たちの生きる世界が異なる人びとによって成り立っていることを感じることです。それでは他者とは誰であり、私たちは彼らについて何を知っているのでしょうか。身近な多文化共生の現状と問題点についてお話しします。

「文化としてのジェンダー」 (ヴェール)
社会・文化が作り出す「男らしさ」「女らしさ」(つまり、ジェンダー)は、時代、地域、社会、文化によって異なり、可変的なものです。しかし、多様で変化しつつありながら、当該社会・文化においてそれが絶対的な規範となり、差別・抑圧・虐待につながる側面があります。自文化・他文化における、このような現象としてのジェンダーとの向き合い方について皆で考えていきたいです。

「 今、文化とは何か? 共生とはどういうことか?」 (柿木)
「多文化共生」とは何でしょうか。この問いを、自分自身の生き方に関わる問いとして引き受け、それに向き合う足がかりを、ここでは「文化」や「共生」の概念を掘り下げることのうちに求めたいと思います。それをつうじて、今日「多文化共生」が直面している問題を見据えつつ、その可能性を考える世界的な視野を開くことができればと考えています。
科目の到達目標 多文化共生プログラムの入門授業です。
特定の「学」にとらわれない思考を目指すうえでの出発点となります。
また、視野を広げるために学外から招く特別講師の講演もあります。
受講要件 特になし。
事前・事後学修の内容 授業についての詳細を初回にお話しますので、必ず出席して下さい。
授業時に示される参考図書は授業の理解につながります。
講義内容 1) イントロダクション(ヴェール・柿木・田川)
2)「多文化共生」ってなに?(田川)
3)「多文化共生」の現在(田川)
4) 「多文化共生」の可能性を考える(田川)
5) 文化とジェンダー:基本的な考え方(ヴェール)
6) 文化とジェンダー:理解を深める(ヴェール)
7) 映画を見る(ヴェール)
8) 映画について討論する(ヴェール)
9)「文化」とは何か(柿木)
10)「ディアスポラ」と「クレオール」(柿木)
11)「多文化主義」とその問題(柿木)
12) ポストコロニアルな世界における共生の課題(柿木)
13) まとめと質問(ヴェール・柿木・田川)
14) 特別講師による講演
15) 課題論文
評価方法 最終回での課題作成を評価。
毎回、必ず受講票を提出すること。
15回中10回以上の出席がなければ成績評価の対象となりません。
教科書等 授業の中で配布するプリントを用いる。授業において教員から指示があります。
担当者プロフィール ヴェール、ウルリケ:ジェンダー論、日本研究
柿木伸之:哲学、美学
田川 玄:文化人類学、アフリカ研究
備考