科目名 フランス文化論
単位数 2.0
担当者 国際学部 准教授 大場 静枝
履修時期 後期
履修対象 2年次生
概要 フランスのブルターニュ地方をフィールドに、フランスの地域文化を学びます。フランス革命以後、「一つにして、不可分のフランス」を掲げ一言語主義を押し進めてきたフランス政府の方針のもとで消滅の危機にさらされている地域語について、主に歴史的な観点から考察します。具体的には、授業の最初にフランスの地域語について学び、その後ブルターニュ地方の歴史を概観します。授業の後半では、フランスの言語政策とともに、ブルターニュ地方に今も常用語として残るケルト系言語ブレイス語の事例を学びます。ブレイス語の受難の歴史と復興運動を通じて、フランスの地方と地域語の現在・過去・未来について考えていきます。
科目の到達目標 ブルターニュ地方の歴史やブレイス語の言語史、16世紀から現在までのフランスの言語政策を通して、多言語共存・多文化共生について理解を深めるとともに、少数言語文化の擁護運動について基礎的な知識を修得します。
受講要件 特にありません。
事前・事後学修の内容 適宜、事前・事後学習のためのプリントの配布や課題を出します。
講義内容 第1回 ガイダンス 本講義の目的と概要についての説明、フランスのケルトとは?
第2回 フランスの地域語(1):フランスの言語政策と地域語
第3回 フランスの地域語(2): ブレイス語の系統と特徴、簡単なブレイス語
第4回 大陸のケルトの歴史(1):ケルトの発祥と拡散、映像視聴
第5回 大陸のケルトの歴史(2):古代ケルト文明
第6回 大陸のケルトの歴史(3):ケルト民族の興亡、ローマの属州時代
第7回 ブルターニュの歴史(1):ブルターニュ公国の成立からブルターニュ継承戦争まで
第8回 ブルターニュの歴史(2)ブルターニュ公国のフランス王国への併合
第9回 ブルターニュの歴史(3)絶対王政下のブルターニュ地方と抵抗の歴史
第10回 ブルターニュの歴史(4):近現代のブルターニュと分離独立運動
第11回 ブレイス語の歴史(1):一言語主義とブレイス語の受難
第12回 ブレイス語の歴史(2):共同体内部の言語放棄と二言語兼用
第13回 ブレイス語の歴史(3):言語交替と消滅の危機
第14回 言語擁護運動(2):ブレイス語の擁護運動とバイリンガル教育の推進、映像視聴
第15回 言語擁護運動(3):ブレイス語の復興の現状
評価方法 期末レポート:70%(内容の理解、論述の適切さなどを総合的に判断します)
平常点:30%(授業への積極的な参加度と3回のミニレポートの内容により判断します)
教科書等 教科書は特に使用しません。プリントを配布します。
参考文献については、授業内で適宜紹介します。
担当者プロフィール 専門はフランス18世紀文学、フランス・ブルターニュ地方をフィールドとした地域文化研究。著書:『フランス女性の世紀』『二つのケルト』『ヨーロッパ世界のことばと文化』(いずれも共著)など。
備考 受講生の積極的な参加、継続的な出席を期待します。