科目名 民族国家論Ⅰ
単位数 2.0
担当者 大庭千恵子
履修時期 前期
履修対象 3年
概要 講義タイトルにある「民族国家」とは「nation-state」の訳です。「国民国家」と訳されることもあり、国際関係における重要なアクターのひとつと考えられています。2017年1月に就任したトランプ米国大統領の「自国第一主義」は、「国家」「国民」「安全」をキーワードにしていますが、そもそも「state」とハイフンで結びついている「nation」とは、どのようなものなのでしょうか?
 この講義では、国際関係史における「nation-state」という概念の成立以後、現在にかけてどのような変化が生じた(つつある)のかに焦点をあて、19世紀末から現在にいたるさまざまな事例について考えます。
科目の到達目標  現在ニュースでとりあげられているさまざまな事柄の意味や背景について、多角的な視点から見ることができるようになることが目標です。
受講要件 現在、私たちの周りで何が起きているのか、それはなぜなのか、その背景には何があるのか、別の視点からみたらどのように見えるのか、ということに関心を持ちつつ、さまざまなニュースに接してみてください。
事前・事後学修の内容 講義中に使用したパワーポイント資料をe-learningの「教材」にアップしますので、復習やレポート作成のために、各自で確認してください。
講義内容 第一部 イントロダクション 
 1.「nation」とは?
 2.「state」とは?

第二部 「nation」と「state」は、なぜ結びついたか
 3.「人間の集団」が「近代国家」と出会うとき
 4.フランス革命の再解釈 
 5.日本における「民族」と国家
 6.「nation-state体系」の成立 

第三部 国境を超える人の移動と「nation-state」 
 7.「ユダヤ人」という概念から見えるもの
 8.「国籍」はなぜ必要とされたか
 9.ヨーロッパにおける人の移動と国家
 10.日本における「国民」と国家

第四部 21世紀の「nation-state」
 11. いま、「nation-state」はどう変化しつつあるのか ①
 12. いま、「nation-state」はどう変化しつつあるのか ②
 13. いま、「nation-state」はどう変化しつつあるのか ③
 14. いま、「nation-state」はどう変化しつつあるのか ④
15. 前期講義のまとめ - 小レポート作成
 
* 講義最終日の小レポート作成は、単位取得のためには必須です。詳細は初回講義の時に、ガイダンスを行います。
評価方法 1.毎回の講義内容について、授業終わりの10分間を使って受講票を作成(50点満点で評価)
2.小レポートの作成(50点満点で評価) - 講義最終日

* 単位取得のためには、上記1と2の合計点が60点以上であることが必要です。
教科書等 教科書の指定はありません。必要な資料は、毎回の講義時間中に配布します。

この講義と関連した参考文献としては、以下の文献などがあります。

大澤真幸ほか『ナショナリズムとグローバリズム-越境と愛国のパラドックス』新曜社、2014年。
陣野俊史『サッカーと人種差別』文春新書、2014年。
中野祐二ほか『排外主義を問い直す:フランスにおける排除・差別・参加』勁草書房、2015年。     
ロジャース・ブルーベイカー『グローバル化する世界と「帰属の政治」:移民・シティズンシップ・国民国家』明石書店、2016年。
山下清海編『世界と日本の移民エスニック集団とホスト社会』明石書店、2016年。
担当者プロフィール
備考