科目名 ヨーロッパ政治論
単位数 2.0
担当者 大庭千恵子
履修時期 前期
履修対象 2年
概要 第二次世界大戦以降、ヨーロッパ諸国は様々な実験を繰り返しながら統合を試み、独特の政体である欧州連合(EU)を築き上げてきました。しかし、2010年以後のユーロ危機や、2015年に急増した大量難民の流入を経て、2016年には英国で行われた国民投票がEU離脱を選択しました。2017年には、フランスの大統領選挙やドイツ総選挙などが予定されており、大きな変化が生じるかもしれないと言われています。いま、ヨーロッパでは何が起きているのでしょうか。この講義では、基本的な知識を確認しながら、現在進行形のヨーロッパ情勢について考えていきます。
科目の到達目標 2015年に急増したヨーロッパへ向かう難民に対して欧州各国がどのように対応しようとしているのか、英国のEUからの離脱交渉はどのような方向に向かうのか、2017年に予定されているオランダ・フランス・ドイツなどでの総選挙や大統領選挙はどう展開するのか、さまざまなヨーロッパ情勢に関するニュースを聞いて、その背景が分かるようになることが目標です。
受講要件 現在、私たちの周りで何が起きているのか、それはなぜなのか、その背景には何があるのか、別の視点からみたらどのように見えるのか、ということに関心を持ちつつ、日々のさまざまなニュースに接してみてください。
事前・事後学修の内容 ヨーロッパやEUの基礎知識がなくても大丈夫。この講義では、初歩から最新ニュースまで、毎回の講義で資料を配布します。

ただし、講義で使用したパワーポイントをe-learningの「教材」にアップしますので、講義の復習や小レポート作成のために、各自で確認してください。
講義内容 第一部 イントロダクション
 1.初回ガイダンス、単位取得の要件について、地図で「ヨーロッパ」を確認しよう!
 2.ベルリンの壁崩壊とドイツ統一が欧州統合に与えた影響

第二部 基礎知識編
 3.EC(ヨーロッパ共同体)からEU(ヨーロッパ連合)へ
 4.EUのしくみと機構
 5.加盟国間の多様性
 6.ヨーロッパにおける「人の自由移動」とは

第三部 いま、ヨーロッパでは何が起きているのか
 7.ユーロ危機とEUの将来 - ヨーロッパ政治の視点から
 8.ヨーロッパへ向かう「難民・移民」と欧州各国の対応
 9.英国におけるEU離脱を問う国民投票とその後
 10. 2017年ヨーロッパ各地における選挙から見えるもの

第四部 いま、再び「ヨーロッパ統合」について考える
 11. 気候変動とエネルギー政策への取り組み 
 12. ヨーロッパにおける安全保障政策と国境管理
 13.イスラム世界とどう向き合うか? 
 14. 知られざる人々「ロマ」
 15. 講義のまとめ - 小レポートの作成 
  
*単位取得のためには、小レポートの作成は必須です。詳細は、初回ガイダンスで説明します。
評価方法 1.毎回の講義内容について、受講票を提出(50点満点で評価)

2.小レポートの作成(50点満点で評価)

*単位取得のためには、1と2の合計点が60点以上であることが必要です。詳細は、初回ガイダンスで説明しますので、必ず出席してください。
教科書等 講義を理解するために必要な資料は、毎回の講義中に配布します。

講義をより深く理解したい人への参考文献としては、以下の2冊(いずれも新書なので、2年生でも読みやすいでしょう)をお勧めします。

遠藤乾『欧州複合危機:苦悩するEU 揺れる世界』中央公論新社、2016年。
伊藤さゆり『EU分裂と世界経済危機』NHK出版新書、2016年。

また、駐日欧州委員会代表日のHPでは、講義で扱うトピック以外にもさまざまな情報を得ることができます。URLは、http://www.euinjapan.jp/です。

担当者プロフィール
備考