科目名 比較法制度Ⅱ
単位数 2.0
担当者 非常勤講師 西谷 元
履修時期 後期
履修対象 3年
概要 世界諸国における法制度や思想の相違を、少年司法制度の成立と発展というアングルから考察する。少年法制は公法と私法、実体法と手続法の交錯点ともいえる領域であり、比較法制度の理解に関して恰好な素材を提供する。講義ではわが少年法制度はもとより、諸外国の制度や国際準則の状況について幅広い視点から紹介と考察を行いたい。
科目の到達目標 比較少年司法制度の考察を通じて、わが国や諸外国の法制度全体に対する基本的発想の理解を深め、さらに国際的な視点から各国の法制度を論じる力の涵養を図る。
受講要件 特になし
事前・事後学修の内容 授業への積極的な参加を期待します。
講義内容 1. ガイダンス ‐比較少年司法制度論の視座
2. 子どもに対する特別な顧慮の起源と発展 ‐ローマ法とゲルマン法
3. パレンス・パトリエ思想の淵源 ‐エクイティ起源説をめぐって
4. 子どもの発見と非行少年の誕生 ‐16世紀から19世紀にかけて
5. 少年裁判所制度の成立と展開 ‐マグナカルタ以来最大の進歩
6. アメリカ少年司法制度の発展 ‐国親思想から管轄権放棄まで
7. イギリス少年司法制度の発展 ‐福祉モデルと司法モデル
8. コモンロー諸国における動向 ‐ティーンコートと修復的司法
9. フランス少年刑法の発展   ‐1945年オルドナンスの理念
10. ドイツ少年刑法の発展    ‐複線主義と教育思想
11. その他諸国における動向   ‐イタリア、北欧、スコットランド等
12. 国際準則の発展       ‐児童の権利条約の位置づけ等
13. わが国少年法の成立と展開  ‐大正少年法から2001年少年法まで
14. わが国少年法の課題と展望  ‐少年法改正法案をめぐって
15. 期末試験
評価方法 期末試験に平常点を加点する。
教科書等 教科書:『これでわかる!?憲法』
担当者プロフィール 英語圏(ニュージーランド)、仏語圏(フランス)、独語圏(ドイツ)に留学経験があり、西欧文化圏に対して偏らない視野を持てるよう努力してきました。講義では、生活体験に基づいて得られた東西文化圏および西欧文化圏内での相違等についてもお話しできればと考えています。
備考