科目名 組織の経済学Ⅱ
単位数 2.0
担当者 非常勤講師 小川 一仁
履修時期 後期(集中講義)
履修対象 2年以上
概要  前期同様、企業や役所といった組織の中で発生しうる労働問題をいくつか取り扱う。人事採用時に発生しうる問題であるアドバースセレクションや、前期に引き続き、成果主義的賃金体系がうまく機能すると考えられる条件について取り扱う。また、日本の「優秀企業」に焦点をあて、組織がある程度円滑に機能する例を紹介する。
科目の到達目標 組織の中で発生する菜の問題の原因の1つである情報の非対称性概念を理解したうえで、それがもたらす問題と改善策について理解を深めることを目指す。
受講要件 経済系の科目を受講済みまたは受講中が望ましい。一部の回でグラフや計算例を用いるが、ことさら難しいものではない。
事前・事後学修の内容 事前には経済系の科目を受講済みまたは受講中が望ましい。事後的には日経ビジネスや東洋経済といったビジネス誌を読むことを心がけてほしい。
講義内容  どの様な労働者を採用するか、組織の一員となった労働者をどの様に処遇するかは、企業にとって、やはり死活問題である。優秀な労働者を採用過程で見抜けない企業は早晩倒産するであろう。企業は優秀な労働者を獲得するために、様々な形で採用活動を行う。集団面接や筆記試験、企業独自の一風変わった選考方法もその一つである。
 本講義では、企業が行う採用制度設計に焦点をあてる。企業は労働者の能力、性格を正確には把握できない。そのため、労働者の中には自らの能力を真実よりも高く見せようとし、人格最寄り公欠であると主張するであろう。そのようなハンディを、企業はどう乗り越えるのか、といった問題について理論的考察を行う。
 また、成果主義的賃金がどの様な企業のどのような職種について機能しうるかを、様々な日本企業の実例を用いながら検討する。
 最後に、日本のいわゆる優秀企業がどの様な経営を行っているのかを紹介する。
評価方法 集中講義最後に実施するレポート試験にて評価する。
教科書等 ポール・ミルグロム、ジョン・ロバーツ著、奥野 正寛、 伊藤 秀史他訳 『組織の経済学』NTT出版ほか
担当者プロフィール 関西大学社会学部教授・経済実験センター長
kz-ogawa@kansai-u.ac.jp
京都大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)
備考