科目名 美学
単位数 4.0
担当者 教授 関村  誠
履修時期 通年
履修対象 3年
概要 西洋美学は、18世紀に学問としての地位が確立されたが、美学的思索そのものは、理想的美が論じられ、芸術文化の栄えた古代ギリシアに源流をもっている。この講義では、古代ギリシアからの美学思想の概説を通じて、美や芸術の基本的な諸問題を考察する。前期は、美学史上の基礎概念を扱い、後期では、とりわけ空間意識の多様性を検討し、制作者の考えるべき問題点を提示する。
科目の到達目標 前期は、美学の歴史の中で扱われた重要な問題を理解し、美や芸術についての思考方法を身につける。 後期は、芸術活動の意義を、空間や場所との関わり方の多様性を考察することで理解し、思考する力を身につける。
受講要件 特になし。
事前・事後学修の内容 美や芸術に接する自らの感性を反省し深めてほしい。
講義内容 1、美学とは何か
2、古代ギリシアの美、見えない形
3、創造の能動性
4、芸術と狂気
5、模倣芸術論
6、現れの諸様態
7、現れと幻影
8、夢と現
9、光と精神
10、ロマネスクとゴシックの美学
11、影の美学
12、内在性と写実性
13、抽象と情念
14、アニミズムの感性
15、前期のまとめ
16、芸術における空間把握の多様性
17、遠近法と世界観
18、だまし絵の伝統と遠近法
19、環境世界と芸術空間
20、芸術における寓意表現
21、光の表現と「現実」の問題
22、芸術における象徴
23、近代芸術の空間意識
24、まなざしの動態
25、絵画と身体
26、芸術と風土
27、日本人と〈間〉の感性
28、「見ること」と「感じること」
29、〈もの〉と〈こと〉
30、後期のまとめ
評価方法 前期と後期の講義の最終回にまとめのレポートを書いてもらい、平常点とともに評価対象とする。
教科書等 講義のなかでプリント配付、また下記以外の参考書を適宜指示する。
参考書:今道友信『美について』、講談社現代新書、1973
    今道友信編『講座美学』全5巻、東京大学出版会、1984-5
    佐々木健一『美学辞典』、東京大学出版会、1995
    佐々木健一『美学への招待』、中公新書、2004
担当者プロフィール 東京芸術大学で博士(美術)、ブリュッセル自由大学で哲学博士を取得。古代ギリシアを中心とする哲学・美学を専門としている。主な著書は『像とミーメーシス プラトンからの美学』勁草書房、Platon et la question des images, Ousia, Bruxelles.
備考