科目名 古美術研究(演習)
単位数 4.0
担当者 准教授 野田睦美
履修時期 通年
履修対象 3年
概要 シルクーロードの終着駅となった奈良では我が国の古代文化が開花し、京都ではその文化がさらに進化発展して日本独自の美意識が結実した。奈良・京都を中心とした建築物、庭園、茶室、仏像、障壁画などの古美術を調査・研究することと、現地での古美術研修により、今も息づく日本の伝統文化とその歴史を体感し理解する。
古美術研究事前学内講義を2回受講し、9月下旬(5泊6日)に奈良、京都への古美術研修を行う。研修は、一般には公開されていない国宝及び重要文化財などの文化遺産を中心に、特別拝観及び一般拝観というかたちで行い、古美術研究現地講義を3回受講する。事前学内講義と現地講義、事前調査と現地調査を通して、古美術についての造詣を深める。
科目の到達目標 国宝や重要文化財に指定されている優れた美術・工芸品を直接に体感することで、日本美術の特性である深い精神性や象徴性を感じ取り、伝統的な造形の理解を深め自己の美意識を高める。
受講要件 ●1年次と2年次のデザイン工芸学科の専門科目を全て履修済みのこと。3年生必修。
事前・事後学修の内容 研修で見学する社寺仏閣等は文化財(美術品)であるが、同時に宗教的な空間であり信仰の対象であることを理解すること。その上で、社寺仏閣関係者及び他の拝観者の迷惑にならないよう、マナーや服装に十分注意し、各自で責任をもって行動をとること。集中講義日程など、連絡事項は掲示板などにて伝達するので確認を怠らないこと。
講義内容 ●古美術研究事前学内講義1(7月上旬予定)非常勤講師 矢野健一郎
古美術研究事前学内講義2(7月上旬予定)非常勤講師 松永忠興

●古美術研究現地講義1 非常勤講師 矢野健一郎:東大寺(南大門、大仏殿、俊乗堂、法華堂、二月堂、戒壇院、ミュージアム)
古美術研究現地講義2 非常勤講師 松永忠興:秋篠寺、聖林寺、室生寺
古美術研究現地講義3 非常勤講師 重森千青:大徳寺真珠庵、大徳寺弧蓬庵

●古美術研修手帳作成(事前調査と事後報告)

●古美術研修旅行・奈良
 東大寺(南大門、大仏殿、俊乗堂、法華堂、二月堂、戒壇堂院、ミュージアム)
 秋篠寺
 聖林寺
 室生寺など
●古美術研修旅行・京都
 大徳寺(真珠庵、大方丈、孤篷庵)
 東山慈照寺
 南禅寺(金地院、天授庵)
 妙心寺(隣華院、麟祥院)
 平等院
 教王護国寺など
評価方法 古美術研究事前学内講義、古美術研修手帳、古美術研修旅行の研究姿勢を総合的に判断し、研究しているこを「可」とし、優れた研究を「良」、より優れている研究を「優」、特に優れている研究を「秀」とする。
教科書等 <参考>
古美術基礎知識---『原色図典日本美術史年表』集英社、『原色日本の美術』小学館、『みほとけのかたち』奈良国立博物館
日本美術史---辻惟雄『日本美術の歴史』東京大学出版会
庭園---重森三玲『日本の名園』誠文堂新光社、重森千青『日本庭園』ナツメ社、岡崎文淋『日本の古庭園 上巻』・『日本の古庭園 下巻』同朋社
茶の精神---岡倉覚三『茶の本』講談社新書、熊倉功夫『茶の湯』教育社、『岡倉天心全集』平凡社
奈良の旅---和辻哲郎『古寺巡礼』岩波書店
担当者プロフィール 野田睦美(芸術学部准教授)
矢野健一郎(佛師・仏像修復師、矢野造形技法研究所)
松永忠興(文化財保存修復、和束工房)
重森千青(作庭家、京都工芸繊維大学非常勤講師)
備考 古美術研修に係る古美術研究旅行代金(約8万円・往復の交通費を除く5泊6日の宿泊費、貸切バス代、駐車場代、特別拝観料、食事代など)を指定された期日(7月中頃)に旅行会社に入金のこと。