科目名 学術研究の進め方
単位数 2.0
担当者 准教授 板谷 大世、准教授 城多 努、准教授 田川 玄、講師 李玲(コーディネータ)
履修時期 前期
履修対象 博士前期課程1、2年
概要 学術研究の進め方を確認し理解を深める。
科目の到達目標 本講義では、学術研究における一般的な方法論、および学術論文を執筆する際の心構えについて学ぶ。複数の本研究科担当教員が、それぞれが得意とする主として質的・定性的(qualitative)な研究方法を具体的に提示することによって、受講生が自身の専門領域における方法論について深く考え、さらに深化させることを目的としている。具体的には、4名の教員が自身の研究分野の論文を提示し、その中ではどのような「問い(仮説)」が設定され、どのような研究手法を用いて、その問いに対する答えが用意されているのかを具体的に解説する。こうした作業を通して、各研究分野における方法論の習得と、修士論文(または課題研究報告書)を執筆するための準備方法なども併せて学ぶことを期待する。
受講要件 ありません。
事前・事後学修の内容 ・第1回目の授業には必ず出席して下さい。万一初回の授業に参加できなかった場合は、必ず次の週の授業までに、コーディネータ(李)まで連絡すること。
・各教員から提示される課題を励行してください。
講義内容 第1回 オリエンテーション(板谷、城多、田川、李)
本講義の目的の説明と、各教員の講義の予告、各講義に関する課題の内容を説明する。

第2-3回 学術研究の基本プロセスについて学ぶ。(李)
(1)下記の点について5~10分程度、受講生が報告する。
①「なぜ」、「なにを」、「どのように」、研究したいのかについて
②自分の研究テーマと先行研究との関わりについて

(2)研究の進め方の基本プロセスを解説する。(李)
研究テーマを絞り込み、研究を進めていくに当たり重要となる"先行研究のリサーチ手法(リサーチペーパー)"のあり方を解説する。引用・文献目録の作り方についても説明する。

第4回 図書館ガイダンス (李)
本学図書館における文献資料の探し方と入手方法を習得する。

第5-12回(板谷、城多、田川、李) 研究方法の紹介
4名の担当教員による研究方法の紹介(各領域における方法論を紹介する)。各教員の研究分野における自身の論文を講義資料として提示し、その論文がいかにして執筆されたのかを、「研究プロセス」と関連付けて説明する。また、証拠資料をどのように収集・分析したのかも解説する。その際、論文の内容の理解よりも、論文の書き方や構成方法などに重点をおいて解説する。

①「文献」を利用した研究方法の紹介(板谷、2回)
②「フィールドワーク」を利用した研究方法の紹介(田川、2回)
③「ケーススタディ」を利用した研究方法の紹介(城多、2回)
④「アンケート」を利用した研究方法の紹介(李、2回)

これらの研究方法に触れるのと平行して、受講生は自分の研究分野ではどのような方法があるのかを調べる。また、自分はどの方法論により分析を進めるべきなのかを考える。→第13~15回で後日報告する。

第13-15回 受講生による報告(板谷、城多、田川、李)
文献レビューおよび、他分野の研究方法に触れた結果、自分の研究目的や方法論がどの程度明確化されたのかを報告する。この段階では、自身の研究計画と先行研究との関係について述べることが望ましい。報告はレジュメを作成してそれに基づいて行う。
評価方法 ①各教員が第5回~12回の授業で提示する課題に対するレポート。
②第13回~15回で行う受講生の報告と提出するレジュメ。
各教員が①と②を評価してそれを合計する。
評価方法の詳細については、最初の授業にて説明します。
教科書等 以下は参考書です。
川﨑剛(2010)『社会科学系のための優秀論文作成術』勁草書房。
佐藤郁哉(2002)『フィールドワークの技法―問いを育てる、仮説をきたえる』新曜社。
田村正紀(2006)『リサーチ・デザイン』白桃書房。
ダン・レメニイ他(2002)『社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに―』同文舘出版。
ロバート・K.イン(1996)『ケース・スタディの方法(第2版)』千倉書房。
Bryman,A. (2001), Social Research Methods, Oxford University Press.
Punch, K. (1998), Introduction to Social Research, London: Sage Publications.など。
担当者プロフィール 准教授 板谷大世 専門/東南アジア研究、開発政治論
准教授 城多努 専門/財務管理・公会計
准教授 田川玄 専門/文化人類学、アフリカ研究
講師  李玲 専門/マーケティング論
備考