科目名 ヨーロッパ国際関係史Ⅱ
単位数 2.0
担当者 教授 大庭千恵子
履修時期 後期
履修対象 博士前期課程1,2年
概要 「いま、ヨーロッパで起きていること」は、自分の専門とどうかかわるのか。

毎回の講義では、ヨーロッパで現在生じている様々な事象を扱った後、冷戦終結以後の国際社会の変化を、ヨーロッパ政治経済との関わりで考察します。それを踏まえて、受講生各自の論文テーマに応じた演習に発展させます。
科目の到達目標 現在進行形の情勢をふまえつつ、ヨーロッパ政治と国際社会の構造変化を大きくとらえる視点を養い、各受講生が専門を深める際の一助とすることが目標です。
受講要件 急増するヨーロッパへの難民流入や、英国のEU離脱、2017年に欧州各国で行われる重要な選挙結果など、日常的に接するニュースは、「自分とは関わり合いのないこと」ではなく、何らかの形で自分の専門にも影響を与えているのではないかという関心をもって、多角的に考える姿勢をもつこと。
事前・事後学修の内容 自分の修士論文トピックが、現代のヨーロッパ国際関係からどのような影響を受けるのか、について考え続けること。
講義内容 I. イントロダクション - ヨーロッパ政治・経済の現在
 1.ユーロをめぐる諸課題
 2.「欧州複合危機」

II. 2016年英国国民投票の影響
 3.国民投票の経緯
 4.”Brexit"が国内外にもたらす影響
 5.スコットランドの動向

III.2017年ヨーロッパ政治の動向
 6.オランダ総選挙
 7.フランス大統領選挙
 8.ドイツ総選挙

IV. ヨーロッパにおける「ポピュリズム」
 9.2014年欧州議会選挙以後の動向
 10.多様な「反EU」「反移民」政党
 11. 既成政党以外によるさまざまな現象

V. 考察
 12. 欧州統合史における従来の危機と、現在の「欧州複合危機」はどう違うのか
 13. ヨーロッパの状況は、より広い国際関係の中でどのように位置づけられるのか
 14. 各自の修士論文トピックは、ヨーロッパの状況からどのような影響を受けるのか
 15. 講義のまとめ


評価方法 ゼミ形式での報告、レジメ作成能力、ディスカッションなどの平常点を総合的に評価します。
教科書等 参考文献
 
高橋進・石田徹『ポピュリズム時代のデモクラシー-ヨーロッパからの考察』法律文化社、2013年。
岡部直明編『EUは危機を超えられるか-統合と分裂の相克』NTT出版、2016年。
遠藤乾『欧州複合危機:苦悩するEU、揺れる世界』中央公論新社、2016年。

その他、適宜、受講生との相談の上で決めます。
担当者プロフィール 国際関係史専攻。
備考