科目名 都市経済学Ⅱ
単位数 2.0
担当者 教授 寺田 英子
履修時期 後期
履修対象 博士前期課程1、2年
概要 通常のミクロ経済学では,ある地点で生産された財がその地点で消費されるという「距離」が無い世界が想定されています.しかし,都市経済学の世界では,距離をモデルに取り込むことが重要で,より現実に近い考え方をします.つまり,ある地点で生産された財がどこか別の場所で消費されるのが普通であり,距離が存在するということは移動に時間とお金がかかることを意味します.このようなとき,消費者は都市のどこに住むのが合理的なのか,自分の立地を選ぶ必要があります.そこで,合理的な消費者を想定して,住宅市場の働きについて考えてみます.
科目の到達目標  日本社会におけるさまざまな都市問題について、経済理論と事例をもとに理解することを目標としています.ミクロ経済学,行動経済学,公共選択を用いた文献を読み,基礎的な知識を学びましょう.
受講要件  国際学部の経済政策,財政学,ミクロ経済学などの科目を履修していることが望ましいです.履修していない場合は, 相談して下さい.受講者の関心を考慮してトピックを変えることがあります.
事前・事後学修の内容  発表者は担当部分の内容まとめをして,ハンドアウトを作成して下さい.
講義内容 講義の前半(第2回~第7回)では前期と同じように経済学の考え方の特徴を大まかにつかむことを目的としています.
講義の後半(第8回~第15回)では初歩的な都市経済学の教科書を輪読します.

第1回 イントロダクション
第2回~第7回 この期間は一般読者向けに書かれた行動経済学の啓蒙書を読み、経済学が想定している人間の合理的         な行動とは何かを理解します.前期でもちいた行動経済学の教科書の続編を使います。
       教科書:マッテオ・モッテルリーニ著・泉 典子訳『世界は感情で動く』紀伊国屋書店, 2009年.

第8回~第15回 この期間は初歩的な都市経済学の教科書を輪読して,日本の住宅政策の失敗や都市の集積と都市問題をとりあげてミクロ経済学を応用して考えてみます。.需要曲線や供給曲線などミクロ経済学でおなじみの分析道具が登場します.
履修者の関心に応じて、これらの教科書で引用されている論文や資料をとりあげます.
評価方法 リーディング・アサインメントの要約作成(80%),発表・討論(20%)の内容をあわせて評価します.
教科書等 マッテオ・モッテルリーニ著・泉 典子訳『世界は感情で動く』紀伊国屋書店, 2009年.
山崎福寿・浅田義久著『都市経済学』日本評論社,2010年.
J. B. Stevens, The Economics of Collective Choice, Westview, 1993.
担当者プロフィール
備考