科目名 美術史特講(西洋)B
単位数 2.0
担当者 非常勤講師 谷藤 史彦
履修時期 後期
履修対象 1・2年次
概要 本講義は、フォービスムや未来主義から、抽象表現主義、ポップアートまでの20世紀美術の諸問題を、現代文化・思想の状況分析とともに考察していく。また、各時代の主な作品を各1点鑑賞し、批評的な文章作成と議論を行ない鑑賞の感性を磨いていく。
【授業形態:講義】
科目の到達目標 美術史とそれに付随する思想的背景の探求を通じて、独自の批評眼で作品鑑賞できる能力を身に付ける。
受講要件 特にない。
事前・事後学修の内容 ① 事前学修として、以下の文献に目を通す。
『20世紀の日本と西洋 -マンズーから劉生までのコレクションの軌跡-』ふくやま美術館、2008年
『未来派1909-1944』セゾン美術館、1992年
『デ・キリコ展 : 1920−1950』日本アドヴェイザー、1993年
『アルベルト・ジャコメッティ展』東京新聞 2006年
『イタリア抽象絵画の巨匠:アフロ ブッリ フォンタナ』ふくやま美術館、2002年
クレメント・グリーンバーグ『グリーンバーグ批評選集』勁草書房、2005年
ハル・フォスター編『反美学 ポストモダンの諸相』勁草書房、1987年
② 事後学修として、配布されたプリントをノートに整理する。
講義内容 1 フォービスム、キュビスム作品鑑賞(色彩、形態、構成)
2 ヴェントゥーリの20世紀美術論(印象主義、セザンヌ、20世紀の美しさ)
3 未来派作品鑑賞(ダイナミズム、動き)
4 未来派とバッラ、ボッチョーニ(造形思考、速度の線、虹の相互浸透、造形複合体)
5 形而上絵画、シュルレアリスム作品鑑賞(静物、フロッタージュ、オートマティズム)
6 デ・キリコとブルトンのシュルレアリスム(フロイト流解釈、夢、神託、預言者、啓示、望郷)
7 ジャコメッティ作品鑑賞(物語性、象徴性、肖像)
8 ジャコメッティの精神性(神のまなざし、神の分身、虚空の自覚、視覚の現象学的還元、究極のヴィジョン)
9 空間主義、アンフォルメル作品鑑賞(プリミティヴ、穴、アクション)
10 空間主義とフォンタナ(イリュージョン、建築的空間、未来派の影響、空間概念、平面性)
11 抽象表現主義作品鑑賞(具象と抽象、色面)
12 抽象表現主義とグリンバーグ(絵画的なもの、開放性、コンセプション、構想)
13 ポップアート作品鑑賞(反復、マリリン・モンロー、シニカル)
14 ポストモダニズム、ポップアート、消費社会(高級モダニズムへの反発、パスティシュ、パロディ、ノスタルジア映画、消費型資本主義)
15 20世紀美術の諸問題(まとめ)
評価方法 授業内容に沿った期末試験を主体として、授業での発言などを加味して評価点を決める。授業の要点を自分の言葉でつかみ、独自の批評眼で作品鑑賞できる能力を到達目標とする。
教科書等 特になし。毎回、プリントを配布する。
担当者プロフィール 京都大学博士(人間・環境学)。西洋美術史、日本近代美術史、近代建築史。
備考