科目名 グローバル・ガヴァナンス論
単位数 2.0
担当者 大芝 亮
履修時期 前期
履修対象 修士課程1・2年
講義形態 講義
講義の目的 グローバル化時代の国際秩序としてグローバル・ガヴァナンスということばが使われることが多い。それは、国家に加え、国際組織や国際NGOなどの多様なアクターが一定の価値・目標を共有し、多様な方法でグローバル・イシューズにおける問題解決を図ろうシステムのことである。
本講義では、グローバル・ガヴァナンスの理論と具体的ケースについて文献を読み、グローバル社会における平和を確保するための課題・方法を考察する。
到達目標 グローバル・ガヴァナンスの理論および具体的ケースについての知識を得る(専門的知識)とともに、受講生の研究テーマとグローバル・ガヴァナンス理論の関連について理解を深める(課題発見・分析・解決能力)。
受講要件 特になし。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 毎週、リストにあげた文献を事前に読み、発表と討論に積極的に参加することが求められる。また、期末にはレポートの提出を求める。
講義内容 1. イントロダクション   
2.現在日本における議論
3.Global Governance の基本的文献
4.安全保障に関して:安全保障理論
5.兵器に関して:対人地雷問題をケースとして
6.兵器に関して:核兵器禁止条約を中心に
7.開発援助に関して:世界銀行の援助
8.開発援助に関して:日本のODA政策
9.開発援助に関して:中国の援助政策
10. 開発と児童労働について:ナイキ、ネスレを事例として
11.開発と児童労働について:紛争鉱物資源
12. グローバル・ガヴァナンスとNGO:NGOのトランスナショナル・ネットワーク
13. グローバル・ガヴァナンスと世界企業:ステークホルダー型ガヴァナンスへ
14.グローバル・ガヴァナンスと国家:英国奴隷法とデュー・デリジェンス
15.グローバル・ガヴァナンスと国際組織:国連グローバル・コンパクト

取り上げるトピックやケースは受講生の研究テーマや関心を踏まえて変更することがある。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 講義での報告・討論(50%)と期末レポート(50%)。
教科書等 文献リストは初回の授業のときに配布する。
担当者プロフィール 研究テーマは国際政治理論を用いて、国連・世界銀行やNGO,世界企業の開発援助/貧困緩和への取組を分析すること。最近の著書は『パワーから読み解くグローバル・ガバナンス』有斐閣、2018年。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 講義での報告についてはその都度、コメントする。期末レポートについては講評を行う。
アクティブ・ラーニング 報告(プレゼンテーション)と討論(ディスカッション)。
キーワード グローバル・ガヴァナンス、グローバル・イシューズ、国際組織、非政府組織(NGO),企業の社会的責任(CSR)
備考