科目名 被爆の記憶
単位数 2.0
担当者 准教授 四條知恵
履修時期 前期
履修対象 1・2年次
講義形態 講義
講義の目的 原爆被害は、戦争の世紀と呼ばれた20世紀を象徴する出来事であり、戦争の記憶に関わる研究において主要な位置を占めている。本講義では、原爆被害の記憶・表象を題材に、社会学、歴史学における「歴史と記憶」に関わる基礎的な枠組みを学ぶ。原爆被害という歴史的な出来事の記憶、想起、表象に関わる文化装置である博物館(広島平和記念資料館、長崎原爆資料館)や史跡(慰霊碑、記念碑、被爆建造物)、遺品、絵画、証言などの様々な媒体を用いつつ、記憶とは何かということを考える。
到達目標 社会学、歴史学における「歴史と記憶」に関わる基本的な枠組みを理解しつつ、原爆被害の記憶・表象について考察する力を養う。
受講要件 フィールドワークを行うため、各自学生教育研究災害障害保険(学研災)および附帯賠償責任保険(学研賠)に加入のこと。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 文献購読、博物館見学などの事前学習を行い、発表する。
講義内容 第1回    イントロダクション/歴史的出来事を語る
第2・3回  原爆被害を考える 原爆被害とは
第4・5回  原爆被害を考える 被爆者とは
第6・7回  原爆被害の表象(1) 証言
第8・9回  原爆被害の表象(2) 遺構
第10・11回 原爆被害の表象(3) 平和公園
第12・13回 原爆被害の表象(4) 戦争体験の「継承」
第14・15回 まとめ 原爆被害を語る意味
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 担当する文献についての発表内容、課題、議論への貢献で評価する。
・事前学習を含む、授業参加度30%
・発表・課題30%
・議論への貢献 40%
教科書等 初回および講義の中で適宜指示する。
担当者プロフィール 資料・聞き取り調査をベースに、原爆被害の記憶・表象研究を行ってきた。最近は、ろう文化研究や障害学も視野に、原爆被害の歴史叙述を考えている。著書に『浦上の原爆の語り』(未來社、2015)など。
研究室:広島平和研究所4階 416研究室
講義に関連する実務経験 2000年4月〜2006年3月 広島平和記念資料館に勤務
課題や試験に対するフィードバック 課題は講義内で講評する。
アクティブ・ラーニング フィールドワーク、調査活動、プレゼンテーション、ディスカッション
キーワード 原爆被害、記憶、表象、歴史叙述
備考