科目名 日本論
単位数 2.0
担当者 准教授 山口えり
履修時期 前期
履修対象 博士前期課程1、2年
講義形態 講義
講義の目的 諸外国の様々な文物を柔軟に取り入れて、日本独自の文化へと発展させてきた日本の思考について学ぶことが目的です。講義が中心ですが、「日本」をテーマとした作品、文化財と接することも重視します。
到達目標 「日本」における様々な事象が、「変遷」しながら、「継承」されていることを理解する。合わせて、こうした現象について、具体例をあげながら学術的に説明できるようになる。
受講要件 各々の専門的な研究の意義を、日本ひいては世界の中で、どのように位置づけられるのかという問題意識を持って参加すること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 講義で扱う日本文化に関する事象をインターネットなどで確認し、日本文化を理解する感性や知識を養うこと。
講義内容 1 4月 8日 オリエンテーション:「人文学の危機」とは?
2 4月15日 『日本書紀』1300年をふりかえる1―史料の性格を考えるー
3 4月22日 『日本書紀』1300年をふりかえる2―残された課題とはー
4 4月30日 日本文化にふれてみよう(オンデマンド型)
5 5月13日 女性天皇の歴史
6 5月20日 日本古代の女帝―例外?普遍?
7 5月27日 『百人一首』−古典から“畳の上の格闘技”へ
8 6月3日 渤海史研究と日本 ※
9 6月10日 大河ドラマ『光る君へ』と『紫式部日記』
10 6月17日 大河ドラマ『光る君へ』−平安時代の現代的解釈
11 6月24日 日本古代の「祈り」の形 ※
12 7月1日 古代の人々の心性−災害はなぜ起こるのか−
13 7月8日 古代の人々の心性−畏怖・不徳・祟・理運−
14 7月22日 古代の人々の心性−運命を信じますか?−
15 7月29日 学期末課題について (オンデマンド型)

*受講人数、学生のプレゼンテーション・特別講義の日程、また、日本文化に関する重要な出来事が起きた場合など、シラバスは変更します。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業姿勢 20%
学期末課題 80% (日・英、いずれかで提出)
教科書等 必要に応じて資料を配付します。
担当者プロフィール 政治経済学部政治学科で日本思想を学んだ後、文学部および文学研究科で、日本文化史を学んできました。歴史の表層から隠れてしまった日本の文化や思想を顕在化させ、それらの蓄積がいかにして形成され、発展してきたのかを明らかにしたいと考えています。
拙著『古代国家の祈雨儀礼と災害認識』(塙書房、2020年)参照。
研究室:国際学部棟 634
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 学生がプレゼンテーションを行った場合には、質疑応答を行う。
学期末課題については、後日講評を行う。
アクティブ・ラーニング 振り返り
プレゼンテーション(学生と相談の上、研究や作品を発表する機会を設ける場合もある。)
キーワード 日本文化・信仰・災害史・国際日本学
備考 学生プレゼンテーション実施の有無・特別講義への参加は任意です。詳細については講義で説明します。