科目名 道具論
単位数 2.0
担当者 教授 吉田 幸弘 ほか
履修時期 後期(第4ターム)
履修対象 博士前期課程1、2年次
講義形態 講義
講義の目的 広島から、道具がどのような存在であるかを論じ、人間が生きていく為に、周囲の世界と交わした対話、それが道具であるならば、人間とともに新しい、この道具世界に、いかに対座するかを追求する。
『もの』と人間の精神復興を願い、身の回りの品々をあらためて再考し、生活革新への指針を示す。
道具存在論、道具が開く文明と文化の歴史、過去と現在、未来論、形態と機能、美意識の国際比較、美術、工芸とインダストリアルデザインとの違いなど、道具を使う立場、つくる立場、考える立場、商う立場にとっての様々な道具のありようを理解する。
到達目標 広島に根ざした地場産業の道具を知り、その機能や目的を説明できる。(知識)
身の回りの品々をあらためて再考し、生活革新への足掛かりを掴むことができる。(思考力)
受講要件 ・「都市論(第3ターム科目)」を合わせて受講することが望ましい。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 栄久庵憲司の著書「道具論」等、出版物を後期中に読むこと。
各回の授業感想レポートを400字程度にまとめ授業後提出する。
講義内容 第 1回 上田 茶と道具?茶道上田宗箇流 茶の湯の心?
第 2回 及川 栄久庵憲司と広島
第 3回 及川 道具論とは
第 4回 三上 作り手と使い手T?鍛冶道具?
第 5回 三上 作り手と使い手U?日本刀?
第 6回 村田 道具と表現T?熊野書筆?
第 7回 村田 道具と表現U?熊野化粧筆?
第 8回 石田 日常のくらしから生まれる工夫する余地ある道具1?家具?
第 9回 石田 日常のくらしから生まれる工夫する余地ある道具2?インテリアの道具?
第10回 鈴木 移動する道具U?公共空間と道具のかかわりを具体的事例を交え学ぶ?
第11回 鈴木 移動する道具T?身体と道具のかかわりを具体的事例を交え学ぶ?
第12回 澤田 灯りから光へT
第13回 澤田 灯りから光へU
第14回 山田 生命の誕生と道具の誕生?「自然と不自然」の相関を考察する?
第15回 山田 文明の進展と道具の関わり?「道具と人類の未来」から考察する?
 
※授業の順序は変更することがある。
※上記とは別に期末レポートを実施する。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 ・授業の理解度を測るため毎回授業感想レポートを提出。
・テーマを与え期末レポートを提出
・上記に授業の参加度を加え総合評価とする。
授業参加度15%
授業感想レポート35%
期末レポート50%
教科書等 ・パワーポイントまたはキーノートを用いて講義。
・テキスト、参考資料は各担当講師が指示ないし配布する。
担当者プロフィール 及川久男 (広島市立大学芸術学部)名誉教授
上田宋冏 (茶道上田宗箇流)十六代目家元  
山田晃三 (月影デザインコンコンサルティング) 代表
村田隆志 (大阪国際大学国際教養学部) 教授 (筆の里振興事業団)特別研究員
石田一人 (共立女子大学建築・デザイン学部)教授
澤田隆一 (サワダライティングデザイン&アナリシス)代表
鈴木すばる(GKデザイン総研広島)部長
三上高慶 刀匠
吉田幸弘 (広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科立体造形教授)研究室:芸術学部棟3階 345研究室
プロダクトデザインや景観デザインを専門とし、歴史的建造物の復元や創造的まちづくりを主な研究テーマとして実践している。
講義に関連する実務経験 吉田幸弘 車メーカーで5年間カーデザイン関連の業務を行う
ひろしまグッドデザイン賞審査委員長
課題や試験に対するフィードバック ・提出したレポートや作品は後日講評する。
アクティブ・ラーニング
キーワード ・道具、広島、歴史、文明
備考 一部サテライトキャンパスでの講義あり
詳しいスケジュールはWebClassで案内