科目名 音楽人類学T
単位数 2.0
担当者 福岡正太
履修時期 前期
履修対象 2年次
講義形態 講義
講義の目的 日本を含む世界のいくつかの音楽や芸能を例として取り上げ、人間はなぜ音楽を奏でてきたのかについて考える。特に、20世紀以降、伝統的な音楽がどのように変化しつつ伝承されてきたのかを知り、現代の私たちの音楽表現における「伝統」の意味について考える。
到達目標 グローバル化する世界において、他者を理解する1つの入り口として音楽が重要であることを理解し、自分の考えを説明できる。(知識、思考力、表現力)
世界の多様な音楽に注意深く耳を傾け、その特色について説明できる。(知識、思考力、表現力)
受講要件 様々な音楽や芸能のビデオ等を視聴するので、それらに真剣に耳を傾けられること。音楽についての経験・知識の有無は問わない。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 講義で取り上げる音楽・芸能について、CDやDVDあるいはウェブ等で視聴し、ジャンルの概要について調べる。
講義内容 第1回 音楽とは何か
第2回 民族と音楽―小泉文夫の民族音楽学
第3回 ミュージカル―ことばとうた
第4回 ことばの表現様式の多様性
第5回 古典芸能の伝承
第6回 音楽の習得と社会化
第7回 タイタニック―音楽と階層
第8回 アイルランド音楽の再生
第9回 リバーダンス―伝統を世界の舞台へ
第10回 高橋竹山―津軽の「匂い」
第11回 津軽三味線とロック―現代日本社会における伝統
第12回 「怒」―大阪浪速の太鼓集団
第13回 無形文化遺産としての音楽芸能
第14回 音楽を記録する―楽譜、録音、映像
第15回 日本のガムラン―地球時代の民族と音楽
※授業の順序は変更することがある。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 講義中に時間を設け、講義内容および取り上げた音楽について小レポートを提出させる。どの程度真剣に音楽に耳を傾け、音楽を通じた異文化理解についての考えを深めたかという観点から、小レポートに基づき評価する。
教科書等 特になし。
担当者プロフィール 国立民族学博物館教員、音楽人類学・民族音楽学、東南アジア研究専攻。現代インドネシアにおける伝統音楽の展開について関心をもつ。
講義に関連する実務経験 国立民族学博物館教員
課題や試験に対するフィードバック 小レポートの例をあげて解説する。
アクティブ・ラーニング
キーワード 民族、音楽・芸能、伝統、文化遺産
備考