科目名 | エスニシティと宗教U | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 准教授 田浪亜央江 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 3年次 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | エスニシティとは言語や慣習、伝統、宗教など、文化的特性を有していると信じられている集団におけるアイデンティティや所属意識、歴史を共有する意識のことです。本講義では「宗教」、とくに中東に起源を有する一神教をベースとしたエスニックな集団と外部集団、あるいは世俗社会との関係を考えます。今年度は、中東における紛争などを背景に高まっているとされるイスラモフォビア(イスラーム嫌悪)や反ユダヤ主義などを念頭に、西欧における〈宗教の人種化〉をいかに克服すべきかについて検討してゆきます。 | ||
到達目標 |
事例紹介をとおしてエスニシティに関わる主要な問題や議論を知る。(知識・技能) エスニシティを切り口に現代世界の諸問題を扱うためのリテラシーを身につける。(知識・技能、思考力) |
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受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 随時配布する新聞記事や論文を各自読んで学習を深めるほか、少しでも興味を持ったら自分で調べるクセをつけて下さい。 | ||
講義内容 |
1 現代世界における反セム主義 2 人種とレイシズム 3 ヨーロッパの他者としてのムスリム・ユダヤ教徒 4 十字軍とムスリム・キリスト教徒 5 ヨーロッパ人とムスリムの遭遇 6 植民地主義とレイシズム 7 ユダヤ教徒解放とユダヤ教徒の人種化 8 シオニズムとは何か 9 ナチスの人種政策とシオニズム 10 アウシュビッツの〈イスラーム教徒〉 11 イスラーム復興運動とムスリムファッション 12 イラン革命とイスラモフォビア 13 ライシテとベール問題 14 移民排斥と反セム主義 15 授業内課題論文作成 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 平常点(リアクションペーパーまたはミニレポート、および出席状況)40%、テスト(授業内の課題論文の作成)60% | ||
教科書等 | 教科書は使用しません。授業で用いるパワーポイントの内容を一部ハンドアウトとして配布。 | ||
担当者プロフィール | 大学在学中にシリア・ダマスカス大学留学。大学院在学中にパレスチナ(イスラエル)留学。 | ||
講義に関連する実務経験 | 2006年4月〜2009年3月 独立行政法人国際交流基金(中東における学術交流事業に従事)、2009年4月〜2013年3月 外務省語学研修所(アラビア語指導) | ||
課題や試験に対するフィードバック | コメントシートのなかの質問事項について、適宜補足・説明します。 | ||
アクティブ・ラーニング | 履修者数や関心の程度をみて、必要性や導入の可否を判断します。 | ||
キーワード | エスニシティ マイノリティ 十字軍 ホロコースト ユダヤ教 イスラーム イスラモフォビア レイシズム シオニズム ライシテ | ||
備考 | 明らかに授業を聞かずに記入したリアクションペーパーは無効とするので、そのつもりで臨んで下さい。 |