科目名 | ジェンダーとセクシュアリティ | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 教授 ヴェール・ウルリケ | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 2年 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | 本講義では「男・女」「異性愛・同性愛」などの区分の「あたりまえ」を問い直す。歴史を通じて、また現代の社会と文化において、ジェンダーとセクシュアリティはどのように形成され、そこにどのような差別が組み込まれているかを見ていく。そして、ジェンダーとセクシュアリティは人々のアイデンティティに関わる他のカテゴリー(たとえば、民族や人種)とどのように関係するかについても一緒に考えていく。 | ||
到達目標 | 本講義の目標は、受講生がジェンダー・セクシュアリティ研究の基礎的な理論を学び、様々な社会・文化現象、自己と他者との関係、歴史と現在を「ジェンダー・レンズ」を通して批判的に見る能力を身につけること、また、規範的なジェンダーとセクシュアリティが作り出され、強要されることによって損・得するのは誰なのか、ジェンダーとセクシュアリティは私たちを取り巻く社会と文化においてどう作用しているかについて考える力を高めることである。つまり、「思考力・判断力・表現力」を高める授業である。 | ||
受講要件 | とくになし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | *毎回の授業内容を次回までに復習すること。 | ||
講義内容 |
第1回:この授業について 第2回:ジェンダー・セクシュアリティとは何か 第一部:近現代史とジェンダー 第3回:ジェンダーとセクシュアリティの近代史 第4回:「良妻賢母」の発明 第5回:近代国家におけるジェンダーと民族 第6回:「慰安婦」の歴史(ドキュメンタリー映画の上映) 第7回:専業主婦とサラリーマンの戦後史 第8回 学校教育とジェンダー 第二部:ジェンダー・セクシュアリティを問う 第9回 フェミニズムの歴史と思想 第10回 LGBTの現在:ジェンダーとセクシュアリティの多様性(特別講師 河口和也) 第11回:からだと性(特別講師 木村尚子) 第三部:表象とジェンダー 第12回 芸術とジェンダー・セクシュアリティ 第13回 映像メディアにみるジェンダー・セクシュアリティ(映画上映) 第14回 映像メディアにみるジェンダー・セクシュアリティ(討論など) 第15回 テスト *上記のスケジュールは仮のもので、変更の可能性もあります。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
1回の記述式テスト:講義内容・リーディングの内容・授業で議論したことの理解度を測るもの。 受講票への記述内容を参考にする場合もあります。単位修得の最低条件は、10回以上の出席です。 |
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教科書等 | 随時配布。 | ||
担当者プロフィール |
出身はドイツで、専門は日本を中心としたジェンダー史研究です。 主な研究関心は、日本におけるフェミニズムの歴史と思想、国民国家・コロニアリズム・戦争とジェンダー、平和運動・反原発運動とジェンダーなど。 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 授業での発言やグループディスカッションへのコメントなど。 | ||
アクティブ・ラーニング | グループ・ディスカッションなど。 | ||
キーワード | ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズム、近現代史、文化、芸術、教育、慰安婦 | ||
備考 |