科目名 | 文化交流史T | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 非常勤講師 新本万里子 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 2年次以上 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | 担当者が調査地としているパプアニューギニアを中心にオセアニアを舞台として、私たち「日本人」と周縁に置かれた人びととのつながりを考える。マイノリティの人びとを共感的に理解し、つながるとはどういうことなのかを考える。 | ||
到達目標 |
・オセアニアの社会について説明できる。(知識・思考力) ・地理学・開発学の基礎的な概念・研究方法について説明できる。(知識・思考力) ・オセアニアと日本のつながりについて、共感的に理解する。(知識・思考力) |
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受講要件 | 地理学、文化人類学、開発学を履修している学生が望ましい。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
事前学習:教科書として指定した図書の該当箇所を読む。「いちぽる」等で調べてきてほしい事柄が連絡されたり、資料が配布された場合には、それらに取り組む。(学修時間:週120分) 事後学習:授業で配布した資料と教科書を読み、ノートをまとめて知識を定着させる。(学修時間:週120分) |
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講義内容 |
1.イントロダクションーグローバル化時代の地理的想像力― 2.「開発」とは何か 3.オセアニアという地域 4.楽園ではないハワイ―ハワイの歴史と文化復興― 5.アボリジニからみたオーストラリア 6.マオリからみたニュージーランド 7.ミクロネシア、パラオの過去と現在 8.パプアニューギニアという国と社会 9.ポートモレスビーのセトルメントとチンブー人移住者の暮らし 10.パプアニューギニアの女性の暮らし 11.ブラックウォーターの人々と「場所」の知 12.かかわりとしてのフィールドワーク 13.「風土」から考える 14.水俣病と風土―分断から再生へ― 15.「被災地」の復興と場所・風土の再構築―陸前高田市のフィールドから― |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 授業中に書いてもらうコメント(授業時間中に時間を確保できない場合、自宅で書いてもらうことがあります)と、レポート(授業期間の後半に1回実施)によって評価する。コメント:30%、レポート:70% | ||
教科書等 |
熊谷圭知著『つながりの地理学 マイノリティと周縁からの地誌』古今書院 2022 を、教科書として指定する。 この他、必要に応じて資料を配布する。 |
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担当者プロフィール | 担当者は、パプアニューギニアの焼畑農耕民が暮らす地域で文化人類学的なフィールドワークをしてきました。教科書として指定する書籍は、同じくパプアニューギニアをフィールドとする地理学者の熊谷が、マイノリティの人びとを共感的に理解し、つながるとはどういうことかを問うた著作です。この書籍にそって、オセアニアを中心に世界とのつながりを考えていきたいと思います。 | ||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 授業へのコメントに対して、適宜フィードバックを行う。 | ||
アクティブ・ラーニング | 授業で書いてもらったコメントに対して、次の授業の最初にフィードバックを行います。 | ||
キーワード | 地理学、場所、つながり、共感、理解、オセアニア、パプアニューギニア、フィールドワーク | ||
備考 |