科目名 日本文化史T
単位数 2.0
担当者 准教授 山口えり
履修時期 後期
履修対象 1年生
講義形態 講義
講義の目的 本講義では、日本文化のうち、日々の生活に関わることがらを中心に検討します。各回のテーマ毎に、自然環境に対応しながら生活文化を発展させてきた日本の思考、古くからの広島地域の特色について学びます。
到達目標 自身の日常の中に日本文化を検討するに値する様々な糸口があることを知り、日本文化に関わる事象を学術的見地から考察することができるようになる。(知識・技能・思考力・表現力・主体性)
受講要件 日本の伝統文化に関心を持っていること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 授業で紹介された事物・場所のうち、少なくとも一つには直接ふれて、日本文化について分析すること。
博物館や美術館に足を運び、講義で学んだことを意識しながら、展示を見学すること。
講義内容 1. 10月4日  オリエンテーション−日本の文化と歴史を学ぶ基本
2. 10月11日 『日本書紀』を考えるー文字史料で研究する方法 
3. 10月18日 『日本書紀』にみえる広島−なぜ広島は“安芸国”?−
4. 10月25日 『日本書紀』にみえる広島−ヤマタノオロチは広島にいた!?−
5. 11月1日  文化財/展示調査の方法(オンデマンド型)
6. 11月8日  特別講義:城郭の復元的研究
7. 11月15日 広島の文化財ー碑文から知る広島の近代
8. 11月22日 特別講義:鎌倉武士の生活
9. 11月29日 昔の食生活―「和食」の起源
10. 12月6日 安芸国の特産物を『延喜式』から探る
11. 12月13日 昔の人は何を食べていたの? ー塩の活用法−
12. 12月20日 文化財/展示調査のまとめ(オンデマンド型)
13. 1月10日  女性天皇の歴史
14. 1月15日 日本古代の女帝―例外?普遍?
15. 1月24日 まとめ:日本文化史研究とは

*受講人数、特別講義の日程、また、日本文化に関する重要な出来事が起きた場合など、シラバスは変更します。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業姿勢(20%)や調査に関する提出物(30%)、最終課題(50%)の成績で評価します。
教科書等 特に定めず、必要に応じて資料を配布します。
担当者プロフィール 日本文化・日本思想史が専門領域です。歴史の表層から隠れてしまった日本の文化や思想を顕在化させ、それらの蓄積がいかにして形成され、発展してきたのかを明らかにしたいと考えています。
拙著『古代国家の祈雨儀礼と災害認識』(塙書房、2020年)参照。
研究室:国際学部棟 634
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 文化財/展示調査については、受講人数によっては意見交換を行う。
期末課題については後日解説を提示する。
アクティブ・ラーニング 振り返り、PBL、フィールドワーク、調査活動
キーワード 広島・安芸国・歴史・文化財
備考 対面を基本とするが、一部オンデマンド型授業も取り入れるなど、柔軟に対応したい。