科目名 日本文化史U
単位数 2.0
担当者 准教授 山口えり
履修時期 前期
履修対象 2年生
講義形態 講義
講義の目的 本講義では、日本文化の諸相について、特に信仰形態(神祇信仰・仏教・陰陽道)を中心に考えていきます。各回のテーマ毎に、諸外国の様々な文化を柔軟に取り入れて、日本独自の思想として発展させてきた日本思想について学びます。理解を進めるため画像資料や動画資料も用います。
到達目標 諸外国の様々な文物を柔軟に取り入れて、日本独自の文化へと発展させてきた日本思想の特質を理解できるようになる。加えて、歴史の表から隠れてしまった日本の思想の蓄積が、身近な生活の中にも影響を与えている事象について、学術的見地から考察できるようになる。(知識・技能・思考力)
受講要件 日本の信仰や伝統文化に関心を持っていること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 講義で扱う日本文化に関する事象を先行研究や関連資料、インターネットなどで確認し、日本文化を理解する感性や知識を養うこと。
講義内容 1 4月12日 オリエンテーション−日本文化を規定する“信仰形態”とは
2 4月19日 日本における自然・自然現象の崇拝と祭祀・信仰の源流
3 4月26日 仏教の伝来−推古天皇と“聖徳太子”
4 5月10日 密教の将来−最澄−
5 5月17日 密教の将来−空海−
6 5月24日 史書への「怨霊」の出現―桓武天皇の苦悩
7 5月31日 神への信仰と“予防”の概念
8 6月 7日 平安時代の諸相と末法思想−空也−
9 6月14日 日本文化に関わる史料・資料について学ぶ(オンデマンド型)
10 6月21日 浄土の教え−源信−
11 6月28日 陰陽道の成立
12 7月 5日 特別講義:日本古代の「祈り」の形
13 7月12日 神祇信仰・仏教・陰陽道の使い分け
14 7月19日 神祇信仰・仏教・陰陽道の習合
15 7月26日 まとめ


*受講人数、特別講義の日程、コロナウィルス感染症などの学外環境、また、日本文化に関する重要な出来事が起きた場合など、シラバスは変更します。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業への参加姿勢 30%
最終課題 70%
教科書等 特に定めず、必要に応じて提示します。
担当者プロフィール 日本文化・日本思想史が専門領域です。歴史の表層から隠れてしまった日本の文化や思想を顕在化させ、それらの蓄積がいかにして形成され、発展してきたのかを明らかにしたいと考えています。
拙著『古代国家の祈雨儀礼と災害認識』(塙書房、2020年)参照。
研究室:国際学部棟 634
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 振り返りで提示された質疑・意見については、次回講義で応答する。
提出された課題については後日講評する。
アクティブ・ラーニング 振り返り
キーワード 日本文化・神祇信仰・仏教・陰陽道・怨霊・習合・災害史
備考 対面を基本とするが、一部オンデマンド型授業も取り入れるなど、柔軟に対応したい。