科目名 | イギリス文化論T | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 講師 原雅樹 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 2年次以上 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | タイトルにあるとおり、この授業のテーマはイギリス文化です。ただし、イギリス文化といっても、それは永遠普遍のものではなく、近代以降の歴史における様々な社会的実践を通じて生成変化してきたものです。こうした生成変化の過程は、少し視点を変えれば、多様な他の文化との交流の過程でもあります。その過程は、個人個人のアイデンティティが多様な他者との関りの中でその都度変化しつつ作り上げられていく過程とよく似ています。この授業では、その生成変化の過程について、18〜19世紀初期に焦点を絞って概観しながら理解します。それによって得られた知識を踏まえたうえで、多様な地域出身の学生や日本以外の文化的背景をもつ学生や留学生同士の交流によって、文化的多様性および異文化交流の現代的課題と意義への理解を体験的に深めてゆきます。 | ||
到達目標 | イギリス文化およびその歴史的・社会的背景に関する基本的な知識を身につけることを通じて、文化の多様性や異文化コミュニケーションの現状と課題を説明できるようになります(知識・技能)。そのうえで、多様な文化的背景をもつ学生(多様な地域出身の学生や日本以外の文化的背景をもつ学生や留学生)とのディスカッションを主とする交流をつうじて、文化的多様性および異文化交流の意義について体験的に理解します(思考力・判断力・表現力)。 | ||
受講要件 | とくにありませんが、「イギリス文化論II」および「イギリスの文学と文化I・II」を合わせて受講すると、学びがより効果的になるでしょう。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 授業テーマに関する小課題を複数回実施します。 | ||
講義内容 |
第1回:世界の文化的多様性や異文化交流の現状と課題 第2回:初期近代イギリス@――キリスト教中世から近代へ 第3回:A――プロテスタンティズム 第4回:近代国民国家イギリスの形成@――フランスとの関りを通じて 第5回:A――植民地との関りを通じて 第6回:中産階級の勃興と「イギリスらしさ」の形成@――貴族階級との関りを通じて 第7回:A――culture(文化/教養)概念の誕生 第8回:B――商業とフィクション 第9回:C――「女性的」文化と礼儀作法 第10回:D――文化/教養と自己形成 第11回:E――文化/教養と芸術 第12回:F――産業革命と田園主義 第13回:多様な文化的背景をもつ学生(多様な地域出身の学生や日本以外の文化的背景をもつ 学生や留学生)たちによる体験的交流@――出身地域・国の文化についての意見交換 第14回:A――世界の文化的多様性や異文化交流の現状と課題、意義についての意見交換 第15回:B――上記を踏まえ、異文化交流の今後の可能性についての意見交換 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 授業への積極的参加度20%、小レポート30%、期末レポート50%の三つによって総合的に評価します。 | ||
教科書等 | 教科書はとくにありません。参考書は授業中に適宜紹介します。 | ||
担当者プロフィール | |||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 提出された課題については後日講評します。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | イギリス、文化、規範、自由、多様性、異文化交流、多文化共生 | ||
備考 | 【教職】中・高一種(英語) |