科目名 国際日本学
単位数 2.0
担当者 准教授 山口えり
履修時期 前期
履修対象 3年生
講義形態 講義
講義の目的 本講義では、まず、これまでの日本研究の歴史的流れを学びます。次に、日本の歴史史料の欧米圏での活用について知見を得ます。さらに、現在、日欧米の研究者が進めている国際プロジェクト「古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究」の学術交流を通して、日本研究の国際発信のあり方を学びます。
到達目標 世界の中の日本という視点で日本研究を行う知識と方法論を身につける。(知能・技能・思考力・判断力・表現力)
受講要件 日本の文化・歴史、及び、それらの海外発信に関心を持っていること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 日本文化の海外発信について、先行研究やインターネットなども参考にしながら、意識的に考える。
割り当てられた史料について、必要な調査・研究を行い、史料の英訳やその問題点を記したレジュメ資料を作成する。
講義内容 1 4月12日 オリエンテーション ー国際日本学って何?ー
2 4月19日 日本研究の歴史 ―東洋の影響−
3 4月26日 日本研究の歴史 ー「大航海時代」と日本ー
4 5月10日 日本研究の歴史 ―信長・秀吉・家康の「西洋」対策―
5 5月17日 日本研究の歴史 ―西洋の衝撃―
6 5月24日 日本研究の現在
7 5月31日 特別講義:古代の東アジア国際社会 渤海と日本
8 6月 7日 日本文化の世界への発信
9 6月14日 日本学に関わる史料・資料について学ぶ(オンデマンド型)
10 6月21日 『日本書紀』を英語と日本語で読む
11 6月28日 古代の百科全書『延喜式』
12 7月 5日 英語圏における『延喜式』研究 (オンデマンド型)
13 7月12日 英語圏との『延喜式』協働研究とその成果
14 7月19日 古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究への参加
15 7月26日 まとめ

*受講人数、特別講義の日程、また、日本文化に関する重要な出来事が起きた場合など、シラバスは変更します。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業姿勢 40% 
学期末課題 60%
教科書等 特に定めず、必要に応じて提示します。
担当者プロフィール 政治経済学部政治学科で日本思想を学んだ後、文学部および文学研究科で、日本文化史を学んできました。歴史の表層から隠れてしまった日本の文化や思想を顕在化させ、それらの蓄積がいかにして形成され、発展してきたのかを明らかにしたいと考えています。
拙著『古代国家の祈雨儀礼と災害認識』(塙書房、2020年)参照。
研究室:国際学部棟 634
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 提出された課題については、後日講評を行う。
アクティブ・ラーニング 振り返り、調査活動
キーワード 国際日本学、『延喜式』、史料英訳
備考 対面を基本とするが、一部オンデマンド型授業も取り入れるなど、柔軟に対応したい。