科目名 | 中東アラブ研究入門 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 准教授 田浪亜央江 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 1年次 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 |
近年、恐い・危ないといった形容詞が付いてまわる中東・アラブ世界。メディアによって伝えられるそうしたイメージと、現地の人々の意識や実生活とのあいだには、大きなギャップがあります。この社会について知ることは、想像よりはるかに深く中東・アラブ世界にコミットし、その影響を受けている日本社会を問い直すことにもつながります。 広い中東地域の政治的変動を「いま・ここ」とつなげて把握できるようにするために、最低限知っておいて欲しい現代史上の出来事をお話するとともに、この地域の風土や人々の時間意識、生活のあり方を私たちと同時代のものとして捉えていきます。 |
||
到達目標 |
中東・アラブ世界を私たちの生活や世界の動きとつなげて考え、この地域に関する情報・報道を積極的に吸収できる土台を作る。(知識・技能) 今後、この地域に関する歴史的な背景をより深く学んでゆくための入り口として、複眼的な観察力を身につける。(思考力) |
||
受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 授業内容に関連する新聞記事や論文などを随時配布するので、各自読んで学習を深めて下さい。その他、少しでも関心をもったらさらに自分でさらに調べるクセをつけて下さい。 | ||
講義内容 |
第1回 イントロダクション、「中東」とは?「アラブ」とは? 第2回 メッカ巡礼とムスリムの移動 第3回 イスラームの世界観と現代世界 第4回 「石油危機」とその背景としてのパレスチナ問題 第5回 パレスチナの現状と日本 第6回 パレスチナ・イラクの起源としての委任統治 第7回 湾岸危機と湾岸戦争 第8回 湾岸戦争と日本 第9回 イラク戦争と日本 第10回 中東アラブ地域の風土と食生活 第11回 食文化と時間意識 第12回 シリアの起源としての委任統治 第13回 シリア難民と日本 第14回 まとめ 第15回 授業内課題論文作成 |
||
期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 平常点(リアクションペーパーまたはミニレポート、および出席状況)50%、授業内課題論文50% | ||
教科書等 | 教科書は使用しない。参考資料コピー、授業で用いるパワーポイントの内容を一部ハンドアウトとして配布。 | ||
担当者プロフィール | 大学在学中にシリア・ダマスカス大学留学。大学院在学中にパレスチナ(イスラエル)留学。 | ||
講義に関連する実務経験 | 2006年4月〜2009年3月 独立行政法人国際交流基金(中東における学術交流事業に従事)、2009年4月〜2013年3月 外務省語学研修所(アラビア語指導) | ||
課題や試験に対するフィードバック | コメントシートのなかの質問事項について、適宜補足・説明します。 | ||
アクティブ・ラーニング | 履修者数や関心の程度をみて、必要性や導入の可否を判断します。 | ||
キーワード | 中東 アラブ イスラーム 巡礼 メッカ ヒジュラ パレスチナ問題 委任統治 湾岸戦争 「対テロ戦争」 難民 | ||
備考 | 明らかに授業を聞かずに記入したリアクションペーパーは無効とするので、そのつもりで臨んで下さい。 |