科目名 | 中東アラブ研究 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 准教授 田浪亜央江 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 2年次 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 |
本年はガザ紛争の背景となっているパレスチナ問題について、半年間かけて学びます。中東のさまざまな紛争の根源を考えるさいにパレスチナ問題を避けて通ることは出来ません。したがってその歴史的背景を知ることで、パレスチナとイスラエルだけでなく、中東全体を捉えるための基本的な視座を得ることが出来ます。 パレスチナ問題は中東の狭い土地をめぐる地域紛争ではなく、欧米中心の近現代史が問われている問題です。アラブ(パレスチナ)の視点だけではなく、イスラエルがどのような国家であるのかについても学び、イスラエルを支える西欧諸国のあり方を考えます。 |
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到達目標 |
中東・アラブ世界で現在起こっている出来事の背景を知る。それにより自身の関心を高め、主体的に情報収集を行える姿勢やリテラシーを身につける。(知識・技能、思考力) そうして得た情報を複眼的に読み取り、持続的に問うべき自分なりのテーマとして造形する。(知識・技能、思考力) |
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受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 授業内容に関連する新聞記事や論文などを随時配布するので、各自読んで学習を深めて下さい。その他、少しでも関心をもったらさらに自分でさらに調べるクセをつけて下さい。 | ||
講義内容 |
1 イントロダクション・パレスチナとイスラエルの現在 2 ユダヤ人問題とシオニズム 3 オスマン帝国とイギリス支配下のパレスチナ 4 パレスチナ分割決議とパレスチナの民族浄化 5 パレスチナ人の難民化と国際社会 6 建国後のイスラエルと国際社会 7 占領と入植 8 インティファーダとパレスチナ社会 9 オスロ合意と自治の内実 10 アパルトヘイトとイスラエル 11 イスラエルの兵役と若者 12 ガザ封鎖と2023年10月以降のガザ 13 ガザの今後 14 パレスチナ問題の解決とは 15 授業内課題論文作成 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 平常点(リアクションペーパーまたはミニレポート、および出席状況)50%、課題論文50% | ||
教科書等 | 教科書は使用しません。参考資料のコピー、および授業で用いるパワーポイントの内容を一部ハンドアウトとして配布。 | ||
担当者プロフィール | 大学在学中にシリア・ダマスカス大学留学。大学院在学中にパレスチナ(イスラエル)留学。 | ||
講義に関連する実務経験 | 2006年4月〜2009年3月 独立行政法人国際交流基金(中東における学術交流事業に従事)、2009年4月〜2013年3月 外務省語学研修所(アラビア語指導) | ||
課題や試験に対するフィードバック | コメントシートのなかの質問事項について、適宜補足・説明します。 | ||
アクティブ・ラーニング | 履修者数や関心の程度をみて、必要性や導入の可否を判断します。 | ||
キーワード | 中東 アラブ パレスチナ問題 ユダヤ人問題 シオニズム 委任統治 占領 入植 インティファーダ オスロ合意 分離壁 アパルトヘイト | ||
備考 | 明らかに授業を聞かずに記入したリアクションペーパーは無効とするので、そのつもりで臨んで下さい。 |