科目名 ラテンアメリカ研究U
単位数 2.0
担当者 准教授 吉江 貴文
履修時期 後期
履修対象 3年次以上
講義形態 演習
講義の目的 ・前期科目「ラテンアメリカ研究T」で学んだラテンアメリカ世界の歴史的な形成プロセスについての理解をベースに、近現代におけるラテンアメリカ社会の特徴や課題について、具体的な事例を取り上げながら理解を深める。

・下記に参考図書としてあげている文献資料等を取り上げ、受講生による分担発表・コメント・質疑・議論を行う

・この授業は演習形式をとる。
到達目標 ・近現代ラテンアメリカ社会の特徴や課題について、具体的な事例を踏まえながら理解する(知識・技能)。
・ラテンアメリカ地域を構成する国々の成り立ちや文化的特徴や歴史について、地域研究の視点から説明する(思考力・判断力・表現力)。
受講要件 ・ラテンアメリカ社会の歴史や文化に関する基礎的知識を有していることを前提にして授業を進めるので、「ラテンアメリカ研究T」を受講していることが望ましい。

・この授業は受講者による発表、討論を中心とした演習形式をとるため、対面授業を基本に実施する。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 ・受講生はそれぞれ、事前に配布される資料等を読み込んでレジュメにまとめ、授業での報告・コメントを提出する。
・授業のなかでは、学生同士が積極的に討論しあう姿勢が望まれる。そのための事前準備として、各回で取り上げる資料等の内容、およびその関連項目について十分に下調べをしたうえで授業に参加する。
・学期末に小論文を提出する。授業内容にもとづいて各自がテーマ設定を行い、2000字程度の小論文にまとめてWebClassに提出する。
講義内容 『現代ラテンアメリカ社会について考える』

・本講義は、下記の「参考図書」欄に挙げた文献を中心に、講読演習形式で授業を進める。
・各受講生には、半期のあいだに複数回の発表が回ってくる。発表にあたり、各受講生は担当箇所の資料についての講読、内容のまとめ、および発表資料の準備を行う。各回の授業は、発表内容についてのコメントおよび質疑応答等を中心に進める。そのため、各受講生は課題資料の講読、コメントの準備等の予習を十分に行って授業に臨むことが必要となる。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 〈成績評価〉
・平常点(分担発表、コメント、議論への参加等、60%)、期末課題(40%)をポイント化したうえで、総合的に評価する。
・単位取得の最低ラインは総ポイントの60%以上。
教科書等 参考図書:
網野徹也 2018年 『興亡の世界史12 インカとスペイン 帝国の交錯』 講談社学術文庫。
清水透 2017 『ラテンアメリカ500年 歴史のトルソー』 岩波書店。
国本伊代・中川文雄編 2005 『ラテンアメリカ研究への招待 改訂新版』 新評論。
増田義郎 1998年 『物語ラテン・アメリカの歴史 未来の大陸』 中公新書。
担当者プロフィール 専門領域は歴史人類学(ラテンアメリカ、スペイン)、文書研究。

1993年より、ボリビア、ペルー、スペインを中心にフィールド調査を行っている。現在の研究テーマは『近代ヒスパニック世界における文書ネットワークの成立と展開』。

・国際棟734研究室。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 授業のなかで提示する課題(レポート等)については、適宜、評価したうえで、模範解答、注意点、コメント等を対面授業、およびWebClassによって示す。
アクティブ・ラーニング PBL、TBL、プレゼンテーション、ジグソー、ディスカッション、振り返り。
キーワード ラテンアメリカ、地域研究、近代史、歴史人類学。
備考