科目名 美学U
単位数 2.0
担当者 石谷治寛
履修時期 後期
履修対象 2年次-
講義形態 講義
講義の目的 美学とは、芸術とは何か、どうあるべきかといった理念に関する学問であり、また人は美に接してどのように感じ考えるかという感性を探求する学問である。さらに社会にとって芸術が果たす意味といった芸術理論や芸術批評にも結びついている。美学Uでは20世紀後半以降の現代の芸術理論について学ぶ。現代の美学は一方で現代思想や社会学や人類学のなかでも扱われるとともに、人種やジェンダーを通した感性の差異やエコロジーといった課題も重要になってきている。また精神分析学や認知科学や心理学の領域において美をどのように感じるかに関する探求にも関わる。講義ではそれぞれのテーマについて映像や作品や文献やを紹介・解釈しながら考えを深めたい。
到達目標 美や芸術や感性の学を通して現代の重要な事項に関する「思考力・判断力・表現力」を身につける。美や芸術や感性の学を通して過去から現代に向けての重要な事項に関する「思考力・判断力・表現力」を身につける。芸術理論における、歴史的変遷を理解し、表現の「知識」を身につけている。
受講要件 特になし。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 各回のテーマについて身近な例から考えを深めつつも、扱った思想家や著述家、芸術作品について積極的に調べること。
講義内容 1、現代の芸術と価値
2、消費社会とシミュラクル
3、スペクタクル社会からの漂流
4、身体と知覚の現象学
5、公民権運動とアイデンティティ
6、フェミニズムと視線の政治学
7、キャンプの美とエイズ危機
8、冷戦後の監視社会と時間資本主義
9、都市の創造的破壊とジェントリフィケーション
10、精神の発達心理と造形
11. 自己の断片化と統合
12、外傷記憶の再演とセラピー
13、社会参与芸術とメディエーション
14、資源開発と動物たちとの戦争
15、不眠社会のなかの芸術
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 講義のテーマ毎に小課題を提出。
教科書等 講義のなかでプリント配付、また下記以外の参考書を適宜指示する。
参考書:美学会編『美学の事典』丸善出版
クレーリー『24/7眠れない社会』NTT出版
担当者プロフィール 石谷治寛(美学・芸術理論) 十九世紀フランス美術と視覚文化に関する研究から、外傷記憶の再演を扱う現代アート、メディア芸術の保存とアーカイブなどを考察。都市への芸術介入を調停する人材育成を目指すHACH(広島芸術都市ハイヴ)を運営。著書に『幻視とレアリスム―クールベからピサロへ フランス絵画の再考』(人文書院)。共著に『アートセラピー再考』(平凡社)、共訳にクレーリー『知覚の宙吊り』(平凡社)、『24/7眠らない社会』(NTT出版)など。『MAMリサーチ006:クロニクル京都1990s?ダイアモンズ・アー・フォーエバー、アートスケープ、そして私は誰かと踊る』(森美術館)を共同企画。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック Teamsを活用する。
アクティブ・ラーニング
キーワード 美学、感性論、芸術理論、フェミニズム、情報資本主義、トラウマ、環境
備考