科目名 | 翻訳論U | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 教授 横山 知幸 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 2年 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | まず日本人がどのようにして翻訳を行ってきたのかを、日本語の文献を用いて、歴史的・理論的観点から考える。そして、ある程度の理解が得られた段階で、 様々なリソースを駆使しながら、比較的読みやすい英文(受講生のレベルが高い場合、多少難しい英文も扱う)を、ある程度の水準の日本語に訳してみる。授業形態は、「講義」を中心とするが、「演習」的な作業も加える。 | ||
到達目標 | 翻訳に関する歴史的・理論的知識を身につけ、各種リソースを実際の英日翻訳に利用することができるようになることを目標とする。(知識・技能) | ||
受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 資料等は事前に熟読しておくこと。また、十分授業内容を復習してからレポートを作成すること。 | ||
講義内容 |
第1回:翻訳と発想の転換 第2回:日英語の表現構造の違い1[訳読のメカニズム] 第3回:日英語の表現構造の違い2[文法的比喩と名詞構造] 第4回:日英語の表現構造の違い3「視点の取り方の違い」 第5回:翻訳と文学1[中間言語文学] 第6回:翻訳と文学2[直訳の表現としての創造性] 第7回:翻訳と文学3[翻訳文学の流れ] 第8回:翻訳の及ぼした日本語への影響1[主語的表現の発生] 第9回:翻訳の及ぼした日本語への影響2[西洋語的な文と文末表現の発生] 第10回:コンピュータ/ネットワークと翻訳(機械翻訳や電子辞書などを含む) 第11回:図書館やインターネット上の翻訳関連リソースを利用するための基礎知識 第12回:長文の総合的和訳練習1(心理描写の多いもの) 第13回:長文の総合的和訳練習2(情景描写の多いもの) 第14回:長文の総合的和訳練習3(論理表現の多いもの) 第15回:総合的まとめとレポートの書き方 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
レポートによって評価する。レポートに授業で扱った内容がどれほど反映されているかによって評価が決定される。 評価基準の概要 可:規定の書式・分量・内容のレポートを提出した場合。 良:規定の書式・分量・内容のレポートを提出し、レポートの内容に授業の内容がある程度反映されている場合。 優:規定の書式・分量・内容のレポートを提出し、レポートの内容に授業の内容がかなり反映されている場合。 秀:規定の書式・分量・内容のレポートを提出し、レポートの内容に授業の内容が十分に反映されている場合。 |
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教科書等 | 必要な英文や資料は、その時点で利用可能なものの中からURL等を指示するか、印刷物を適宜配布する。 | ||
担当者プロフィール |
もともと日本人はどのように英語を読んで理解するのかを研究してきた。その中で、初歩の英文和訳から一般の翻訳までの「広い意味での翻訳」が見せてくれる多彩な魅力に引き付けられ、現在のような授業を担当するようになっている。 研究室:語学センター棟4階、416 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 事後に授業用に利用したウェブサイト等で主要な点に関する講評を行う。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 翻訳、英日翻訳 | ||
備考 |
この授業でも多少の翻訳練習はするが、これとは別の「英文法論」という授業で、文法を基礎とした中級程度の翻訳練習を行うので、中級レベルの翻訳練習に興味がある学生は、そちらも受講してほしい。さらにそれ以上のレベルの翻訳演習を希望する場合は、横山のゼミを受講して欲しい。少人数のゼミでなければ、十分な練習量が確保できない。 |