科目名 | フランスの文学と文化 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 国際学部 教授 大場 静枝 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 2年次以上 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | 18世紀のフランス文学について学びます。絶対王政が綻びを見せ始め、フランス革命へと突き進んでいく激動の時代に生まれた文学作品について、小説を中心に講読、解説をします。モンテスキュー、ヴォルテール、ルソーらの名の知られた啓蒙哲学者たちの実験的な小説から、アベ・プレヴォー、ベルナルダンド・サン・ピエールなど日本では認知度の低い作家の大衆小説まで、揺籃期にある小説作品を取り上げることで、フランス文学の多様性と意外性、魅力を理解していきます。 | ||
到達目標 |
・アンシアン・レジームという時代の時代精神(思想や文化など)の一端を学ぶ。(知識) ・フランス18世紀の小説について、作品の解釈を通して異なる視点で作品を読解し、作品を深く理解できるようになる。(知識)(思考力) ・内容を深く知り、考察し、自ら解釈しできるようになる。また、自らの解釈を説得的かつわかりやすく表現する能力を獲得する。(知識)(思考力)(表現力) |
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受講要件 | 特にありません。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
・講義内容のプリントと文学作品の抜粋を使って授業を行いますので、あらかじめ文学作品抜粋や参考書を読んで授業に参加してください。(学修時間:週60分) ・中間・期末レポートに備えて、学期中に2冊以上、フランスの小説を読んでください。 (学修時間:週60分) ・読んだ小説をもとに提出課題を出しますので、それを完成させてください。(学修時間:週120分) |
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講義内容 |
第1回 ガイダンス(授業の方針、評価など)、ベルサイユ宮殿の映像 第2回 フランス18世紀の歴史と文学I:(絶対王政からフランス革命へ) 第3回 フランス18世紀の歴史と文学II:(啓蒙思想と小説) 第4回 モンテスキューの生涯と代表作について 第5回 『ペルシア人の手紙』の分析 第6回 アベ・プレヴォーの生涯と代表作について 第7回 『マノン・レスコー』の分析 第8回 オペラ鑑賞と解説 プッチーニ作曲『マノン・レスコー』 第9回 多様なるフランス文学の世界(フランス文学における日本) 第10回 ベルナルダン・ド・サン=ピエールの生涯と代表作について 第11回 『ポールとヴィルジニー』の分析 第12回 ヴォルテールの生涯と代表作について 第13回 『カンディード』の分析 第14回 ミュージカル鑑賞と解説 バーンスタイン作曲『キャンディード』 第15回 フランス文学の魅力、授業のまとめ ※授業で取り上げる小説やこの時期の文学作品のいくつかについては、映像資料を使って視覚的に理解していきます。 ※授業の順序は変更することがあります。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
期末レポート:50%(小説の解釈及び論述の適切さを評価します) 中間レポート:35%(論述の適切さを評価します) 平常点:15%(振り返りシートの記述内容を評価します) |
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教科書等 |
参考書:植田祐次編『十八世紀フランス文学を学ぶ人のために』世界思想社 文学作品の抜粋については、プリントを配布します。 他の参考文献は、授業内で適宜紹介します。 |
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担当者プロフィール | 専門はフランス18世紀文学、フランス・ブルターニュ地方をフィールドとした地域文化研究。著書:『抵抗のブルターニュ』(小鳥遊書房)、『近代フランス小説の誕生』『祈りと再生のコスモロジー―比較基層文化論序説』『ヴォルテールを学ぶ人のために』(いずれも共著)など。 | ||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック |
振り返りシートに記載された疑問点、感想については、次回の授業で回答や補足をします。 提出したレポートは後日、講評します。 |
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アクティブ・ラーニング | 振り返り | ||
キーワード | フランス文学、18世紀、啓蒙思想、小説、フランス革命、絶対王政 | ||
備考 | 受講生の積極的な参加、継続的な出席を期待します。 |