科目名 | 英米文学概論T | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 講師 原雅樹 | ||
履修時期 | 前期 | ||
履修対象 | 3年次以上 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | ウィリアム・モリスの『ユートピアだより』を精読し、その内容(物語やテーマ)と形式(語りの特徴や英語表現)の特徴を把握する。また、当時のイギリス社会や文化の中で作品がどのような意味を持っていたのかということを考える。さらに、作品を英米文学史というより大きな文脈において捉えることによって、作品についての理解をより深いものにしてゆく。 | ||
到達目標 |
・小説作品の技術的な特徴(とりわけ、特徴的な比喩や修辞技法などの英語表現)について理解する。 ・小説作品がもつ同時代の歴史・文化・社会との関わりを理解する。 ・小説作品を英米文学史(とりわけ、近代的な文学ジャンルとしての小説の歴史)という広い視野のもとで理解する。 (以上、すべて思考力・判断力・表現力) |
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受講要件 | とくにないが、「英米文学概論II」を合わせて受講すると、学びがより効果的になる。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
・発表担当者は、教科書の指定範囲を読み、発表用ハンドアウト(A4サイズで2枚程度)を作成する。ハンドアウトには、@「物語内容の要約」およびA「教科書からの引用とそれに対する自分の解釈」を記入する。 ・その他の受講者は、教科書の指定範囲を読み、コメントを用意する。コメントには、@「教科書からの引用とそれに対する自分の解釈」を記入する。 |
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講義内容 |
毎回の授業は次のように進める。まず、発表担当者がハンドアウトに基づきプレゼンテーションをおこなう。その後、各自事前に準備してきたコメントに基づいて、全体ディスカッションをおこなう。全15回の授業は、以下のスケジュールに沿って進行する。各回の発表担当者は第1回目の授業時に決める。 第1回.概要紹介:文学史的な位置づけの確認と小説的な特徴の説明 第2回.語りの技法1――比喩の使用 第3回.語りの技法2――修辞技法 第4回.語りの技法3――特徴的なイメージの使用 第5回.語りの技法4――英語表現の特徴 第6回.作品の歴史・文化・社会的背景:19世紀末 第7回.同時代の作品との比較 第8回.イギリス小説の古典との関係1――18世紀小説 第9回.イギリス小説の古典との関係2――19世紀小説 第10回.イギリス小説の古典との関係3――20世紀小説 第11回.階級とイギリス文化 第12回.ジェンダー/セクシュアリティとイギリス文化 第13回.フィクションの社会的な意味 第14回.作品の英語表現の特徴と語りの技法 第15回.フェミニズムと文学 定期試験は実施しない |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
プレゼンテーション20% コメントとそれに基づく授業参加30% 期末レポート(2000字程度)50% |
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教科書等 | 教科書は授業時に紹介する。 | ||
担当者プロフィール | |||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 提出された課題については、後日講評する。 | ||
アクティブ・ラーニング | |||
キーワード | 近代、小説、資本主義、社会主義、ユートピア、倫理、芸術 | ||
備考 |
【教職】中・高一種(英語) 家庭の事情で急に休講にせざるを得ないことがありえます。その場合には補講等で対応します。 |