科目名 国際協力論T
単位数 2.0
担当者 教授 吉田 晴彦
履修時期 前期
履修対象 2年
講義形態 講義
講義の目的 現在の国際社会は、単に諸国家が共存する時代から、国家やそれ以外の行為体(アクター)が積極的に協力し合わなければならない時代へと移行しつつある。しかしながら、その現実は、政治的にも経済的にも様々な矛盾に満ちている。そうした矛盾はどのように解消されようとしているのか。前期は、国際開発協力を中心に、国際協力のあゆみや国際協力の仕組みなどについて考えながら、そうした問題について検討する。
到達目標 どのような「行為体」が、どのような「課題」に対して、「なぜ」「どのように」国際協力に関わっているのか、そしてそこにどのような意味があるのかという問題について、理論と現実の両側面に対する知識と思考力を身につける。
受講要件 特になし。
ただし、対面を予定しているが、zoom、WEBClass、Teamsを併用することから、教室における通信環境を確保しておくことが望ましい。スマートフォン/タブレットよりも、カメラ・マイク内蔵PCの利用が望ましい。また、チャットを常用できるよう、2つ以上の画面を利用できる環境を推奨する。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 通常の講義の他、特に後半では英語文献を教材として使用する。Teamsによる課題提出などが課されるので、承知しておくこと。 他メンバーの提出課題に対するコメント、参考資料の提示など、講義への積極的参加が大きな評価ポイントとなる。授業終了後は、アドバイスにしたがって課題の修正を行うこと。
講義内容 1 ガイダンスとイントロダクション
2 国際協力とは何か
3 国際社会の現状:なぜ国際協力が求められるのか
4 戦後世界と国際協力
4 南北問題の登場
5 冷戦と国際協力
6 開発協力の本格化
7 深刻化する南北問題
8 相互依存と国際協力
9 開発援助のジレンマ(1)
10 開発援助のジレンマ(2)
11 開発援助のジレンマ(3)
12 経済と開発援助(1) 
13 経済と開発援助(2)
14 経済と開発援助(3)
15 まとめ
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 平常点(課題の提出、講義内での発言など)8割、その他の評価対象(追加で科されるレポート、特別講義への参加など)2割の配点を基本とする。また、評価は相対評価を基本とする。チャットや口頭による講義への建設的な貢献が加点評価となるので、常時積極的に参加すること。
教科書等 S.J.Tisch & M.B.Wallace, Dilemmas of Development Assistance, Westview, 1994.(必要箇所のコピーを配布する)
担当者プロフィール 国際関係論、国際協力論、平和研究を専攻。特に政府レベルおよび市民レベルの国際協力の問題、グローバル正義といった分野を研究しています。

研究室:国際学部棟 619号室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック ・講義中随時質問は受け付ける。
・課された課題に対しては、メンバー間からのアドバイス、及び教員による解説が行われる。
アクティブ・ラーニング ・ジグソー
・調査活動
・ディスカッション
・振り返り
キーワード 国際開発協力、ODA、NGO、国際連合、南北問題
備考