科目名 東北アジア政治論
単位数 2.0
担当者 金栄鎬
履修時期 後期
履修対象 1年次以上 *2024年度以降の入学生対象
講義形態 講義
講義の目的 朝鮮半島の南北、台湾海峡の両岸(中国、台湾)、日本をはじめとする東北アジアの国際関係と政治外交、政治体制とその移行などについて概観します。時事問題を適宜、取り入れ、国際問題の読み方を訓練します。
到達目標 国家の分断・分裂、内戦と戦争と冷戦、安全保障、歴史問題、領土問題のポイントを押さえ、戦後の東北アジアの国際関係の基本構造が、なぜ、どのように変化してきたのかを議論できるようにする。また、抑圧体制の成立、経済成長、政治体制の移行、政権交代、ナショナル・アイデンティティなどの理解を深め、政治はどのように変化するのか、政治の変化の源泉は何か、自らの考察を進めることができるようにする。 [知識・技能][思考力・判断力]
受講要件 率直な質問や意見を歓迎します。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 講義で紹介する資料を読み、シラバスに紹介する文献に意欲的に取り組んでください。また、新聞を読んでください。
講義内容 1 朝鮮半島と台湾海峡の地政学
2 国共内戦後の中台関係
3 朝鮮戦争後の南北朝鮮関係
4 東アジアの冷戦と戦後日本
5 韓国の権威主義政治体制
6 台湾の権威主義政治体制
7 中国・北朝鮮の一党支配体制
8 中間試験
9 韓国と台湾の民主化
10 韓国と台湾の政権交代
11 東北アジアの歴史問題
12 東北アジアの領土問題
13 民主化後・冷戦後の対外認識
14 民主化後・冷戦後のナショナリズム
15 民主化後・冷戦後の東アジアの安全保障
期末試験
※ 東アジアの動向を見ながら、時々のトピックに差し替える場合があります。
期末試験実施の有無 実施する
評価方法・基準 講義各回の受講票(30%)、中間試験(35%)、期末試験(35%)。
教科書等 参考書:
石坂浩一・福島みのり編、2014、『現代韓国を知るための60章』明石書店
若林正丈、2023、『台湾の歴史』講談社学術文庫
秋月望(監修)、2016、『韓国映画で学ぶ韓国の社会と歴史』キネマ旬報社
李鍾元・木宮正史編、2018、『朝鮮半島 危機から対話へ』岩波書店
沖縄タイムス社編集局編著、2017、『誤解だらけの沖縄基地』高文研
趙世瑛、2015、『日韓外交史 対立と協力の50年』平凡社新書
川島真他、2009、『日台関係史 1945‐2008』東京大学出版会
歴史教育者協議会編、2014、『すっきりわかる歴史認識の争点Q&A』大月書店
前川一郎他、2020、『教養としての歴史問題』東洋経済新報社
和田春樹、2012、『領土問題をどう解決するか』平凡社新書
岩崎育夫、2009、『アジア政治とは何か』中公叢書
サミュエル・P.・ハンチントン、1995、『第三の波−20世紀後半の民主化』三嶺書房
金栄鎬、2001、『現代韓国の社会運動−民主化後・冷戦後の展開』社会評論社
文京洙、2020、『文在寅時代の韓国 「弔い」の民主主義』岩波新書
野嶋剛、2016、『台湾とは何か』ちくま新書
園田茂人、2020、『アジアの国民感情 データが明かす人々の対外認識 中公新書
角南圭祐、2021、『ヘイトスピーチと対抗報道』集英社新書
担当者プロフィール 国際関係史(朝鮮半島)Iを参照。
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 講義各回後の受講票(受講メール)の提出とこれに対するレスポンス(問題や論点の投げ返し)
アクティブ・ラーニング 振り返り
キーワード 韓国、北朝鮮、中国、台湾、分断国家、冷戦、安全保障、日韓関係、日台関係、開発、権威主義政治体制、民主化、政権交代、ナショナリズム
備考