科目名 ミクロ経済学T
単位数 2.0
担当者 国際学部 准教授 山根 史博
履修時期 後期
履修対象 1年次以上
講義形態 講義
講義の目的  ミクロ経済学は人々の行動、もしくは人々が織りなす社会の現象を分析するための思考ツールです。端的に言えば、人や社会を理解するための学問です。よく誤解されますが、モノ・サービスの売り買いだけが対象ではありません。進路を決めるとき、選挙で投票するとき、なぜ我々はそのような選択をするのか?なぜ、環境問題や交通渋滞などの社会現象が起きるのか?政府が行う教育補助政策にはどのような功罪があるのか?なども対象になります。この講義ではこれらの具体例をいくつも挙げ、1つ1つを「経済学的な考え方」で読み解いていきます。
 特に「ミクロ経済学I」では、ミクロ経済学の基礎的なトピックス(消費者行動、生産者行動、市場の働き)を重点的に扱います。
到達目標 ・ミクロ経済学が依拠する基本原則(経済学的な考え方)、その適用範囲の広さ・限界、長所・短所について理解する(知識)
・経済学的な考え方で人々の選択や社会現象、政策効果のメカニズムを分析できるようになる(思考力)
受講要件 特になし。
公務員試験で出題されるトピックスも扱うので、将来、公務員も視野に入れている方は是非受講するようにしてください。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 授業で配られたレジュメとそこに書き込んで作成したノートを振り返り、授業の内容を復習してください。
講義内容 1. ガイダンス:社会科学としてのミクロ経済学の役割
2. 経済的な考え方
3. 消費者行動:需要の概念
4. 消費者行動:希少な財の配分
5. 消費者行動:無差別曲線と予算制約線
6. 消費者行動:効用最大化問題・支出最小化問題
7. 生産者行動:供給の概念
8. 生産者行動:機会費用とサンクコスト
9. 生産者行動:等量曲線と等費用曲線
10. 生産者行動:費用最小化問題・利潤最大化問題
11. 市場の働き:巨大なサプライチェーンが機能するための条件
12. 市場の働き:価格調整
13. 市場の働き:消費者余剰と生産者余剰
14. 市場の働き:市場環境の変化、市場間の連環
15. 市場の働き:政府による市場介入
期末試験実施の有無 実施する
評価方法・基準 中間試験@:30%
中間試験A:30%
期末試験:40%
教科書等 教科書:なし
参考書:グレゴリー・マンキュー著『マンキュー経済学Iミクロ編(第3版)』東洋経済新報社 2013年
参考書:スティーヴン・レヴィット他著『ミクロ経済学基礎編』東洋経済新報社 2017年
担当者プロフィール 専門:環境経済学、環境心理学、計量経済学など
学位:地球環境学博士
研究室:国際学部542研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 中間・期末テストでは、テスト終了後に答え合わせと解説を行います。
アクティブ・ラーニング
キーワード 消費者行動、生産者行動、市場の働き
備考