科目名 | 組織の経済学T | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 小川 一仁 | ||
履修時期 | 夏期集中 (8月下旬から9月上旬) | ||
履修対象 | 2年生以上 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | 企業や役所といった組織の中で発生しうる労働問題をいくつか取り扱う。特に、モラルハザードやマルチタスクを考慮した賃金制度、チーム生産とフリーライドを取り扱う。これらは社会に出たときに知識として知っておくと非常に有益である、と考えられる。 | ||
到達目標 | 情報の非対称性概念を理解したうえで、それがもたらす問題とその改善策について理解を深めることを目指す | ||
受講要件 | 特になし | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | 経済学関連の科目を受講済みまたは受講中が望ましい。一部の回でグラフや計算例を用いるが、ことさら難しいものではない | ||
事前・事後学修 | 経済学関連の科目を受講済みまたは受講中が望ましい。一部の回でグラフや計算例を用いるが、ことさら難しいものではない。 | ||
講義内容 |
労働者が一生懸命働いてくれるかどうかは企業にとって死活問題である。労働者が怠慢である企業は早晩倒産するであろう。企業は労働者が一生懸命働くように様々な制度を設計する。年功序列型賃金も成果主義型賃金もその一つである。 本講義では、企業が行う制度設計の中でも賃金制度に焦点をあてる。例えば、労働者の仕事ぶりを企業が常に把握しているとは限らない。この状況の下では、労働者は一生懸命働かないインセンティブが生まれる。このような不適切なインセンティブを阻止するためにはどの様な賃金制度が良いのかを考察する。また、日本の労働者は様々な仕事を任されている。その意味で、マルチタスクであると呼ばれるが、このような場合により望ましい賃金制度は何か、また、労働者は孤立して働くわけではない。他の労働者と協力して働く。これをチーム生産というが、チーム生産では、仕事の成果がどの労働者に帰属するか判断しかねる。このような場合の賃金制度はどの様な者が良いか、と言ったことを解説する。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 | 最終時間に行われるレポート試験で評価する。 | ||
教科書等 | 伊藤他、『組織の経済学』 有斐閣 2019 | ||
担当者プロフィール |
関西大学社会学部教授kz-ogawa@kansai-u.ac.jp 京都大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学) |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 受講生の要望に応じて実施する。 | ||
アクティブ・ラーニング | その他(経済実験) | ||
キーワード | 組織 業績評価 制度設計 | ||
備考 |