科目名 | リーディング・パブリック・ポリシーii | ||
単位数 | 1.0 | ||
担当者 | 准教授 山根史博 | ||
履修時期 | 前期(第2ターム) | ||
履修対象 | 1年次以上 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 | リーディング・パブリック・ポリシーiではグローバル・スケールでの生物多様性に関するイシューを扱ったが、ここでは地域別の最新動向、イシューについて掘り下げて学んでいく。授業の進め方はリーディング・パブリック・ポリシーiと同じであるが、地域ごとの固有性(歴史的・地理的・文化的背景、自然環境や政治体制の違い)を取り込むことで、各々の地域における生物多様性問題の解決・緩和・適応の筋道もしくは注意点を自分なりに検討できるようになる。 | ||
到達目標 |
・生物多様性問題における地域ごとの固有性を理解する(知識) ・初見のキーワードや概念の意味を自分たちで調べる(主体性) ・資料の大まかな内容を発表する(表現力) ・ディスカッションを通じて各地域の課題に対する多様な着眼点をとり入れつつ、解決・緩和・適応のあり方を検討する(協働性・思考力・判断力) |
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受講要件 |
リーディング・パブリック・ポリシーiを受講していること。 毎回、下記の事前学習を必ずしてくること。 |
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履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 |
毎回、次の授業で扱う資料の範囲を指定する。その資料を読み、内容を大まかに理解するとともに、初見のキーワード・概念の意味を調べてくること。 また、各回のプレゼンテーション担当者を割り振るので、受講生は割り振られた回について40分程度のプレゼン資料を作成すること。 担当回の割り振りはリーディング・パブリック・ポリシーiの最終回に協議して決定する。 |
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講義内容 |
1. Africa assessment(内容のプレゼン、質疑応答、追加リサーチ) 2. 同上(ディスカッション) 3. America assessment(プレゼン、質疑応答、追加リサーチ) 4. 同上(ディスカッション) 5. Asia & the Pacific assessment(プレゼン、質疑応答、追加リサーチ) 6. 同上(ディスカッション) 7. Europe & Central Asia assessment(プレゼン、質疑応答、追加リサーチ) 8. 同上(ディスカッション) ※ 追加リサーチとは、プレゼンテーションの不足部分や質問への応答が難しかった箇所について受講生全員でインターネットなどを活用してその場で調べ物をすること |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
プレゼンの質(プレゼンを担当する回は初回に決定する):25% 質疑応答・ディスカッションでの積極性:50% 各回の振り返り(受講票):25% |
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教科書等 | 教科書:IPBES (2022), "Regional/subregional assessments on biodiversity and ecosystem services" | ||
担当者プロフィール |
専門:環境経済学、環境心理学、計量経済学など 学位:地球環境学博士 研究室:国際学部542研究室 |
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講義に関連する実務経験 | この授業のテキスト(報告書)の作成元である国際機関IPBESに日本国内の生物多様性に関する科学的知見を提供する環境省の研究プロジェクト(環境研究総合推進費)S-16に参画、現在はその後継であるS-21に参画中。大正〜昭和初期の食生活を分析することで当時の人々の世界観(社会観、自然観、死生観、労働観など)や知識体系(伝統知、地域知、技能など)の抽出に取り組んでいる。 | ||
課題や試験に対するフィードバック |
プレゼンテーションの補足、並びに専門性が高いキーワード・概念について補足説明をする。 受講生で自己解決できそうな不足箇所については授業内で追加リサーチを行うことで補っていく。 また、各回の受講票に書かれた内容を精査し、以降のプレゼンテーションとディスカッションにおける力点として反映する。 |
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アクティブ・ラーニング | プレゼンテーション、調査活動、ディスカッション、TBL | ||
キーワード | 生物多様性、生態系サービス、地域固有性、原住民・先住民 | ||
備考 | 受講生が10名を超える場合は選抜を行なう可能性があるので、受講を考えている学生はリーディング・パブリック・ポリシーiの初回授業に必ず参加すること。英語能力よりも受講動機に基づいて判断したい。 |