科目名 国際金融論T
単位数 2.0
担当者 高久 賢也
履修時期 前期
履修対象 3年生
講義形態 講義
講義の目的  近年、経済のグローバル化の進展とともに、国境を越えた金融取引は益々活発に行われるようになっている。企業や金融機関も積極的に海外へ進出し、国境を越えた投資活動を行っている。一方で、国境を越えた急速な資金の移動がグローバルな金融危機を引き起こし、世界経済に大きな影響を及ぼす要因ともなっている。
 本講義では、外国為替や国際金融取引の基本について講義するとともに、現実に起こっている国際金融の諸問題についても(新聞記事やデータなどに基づいて)解説を行う。本講義で修得する国際金融の基本的な知識に基づいて、学生が、(国際金融関連の)新聞記事や専門文献の内容を理解し、自らの力で国際金融に関する諸問題について考えることができるようになることを講義の目的とする。
到達目標 ・国際金融の基本的な知識を修得する。(知識、主体性)
・(国際金融関連の)新聞記事や専門文献の内容を理解し、自らの力で国際金融に関する諸問題について考えることができるようになる。(思考力・判断力、主体性)
受講要件  特にないが、金融論やマクロ経済学の講義を履修しているとより理解が深まる。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修  単位修得のためには、講義内容の復習を十分に行う必要がある。
講義内容 1. 講義の概略、および導入
2. 金融の基礎@(間接金融)
3. 金融の基礎A(直接金融)
4. 金融の基礎?(貨幣と決済システム)
5. 外国為替レート
6. 外国為替市場
7. 外国為替市場の参加者
8, 外国為替の仕組み
9. 小テスト
10. 国際収支表の見方@ 国際収支統計とは・経常収支
11. 国際収支表の見方A 金融収支・資本移転等収支
12. 経常収支と対外純資産
13. GDPと三面等価
14. 貯蓄・投資バランス
15. 本講義のまとめ

※ 上記とは別に期末テストを実施する。
※ 毎回必ずWebClassを確認すること。
※ 授業の順序は変更することがある。
期末試験実施の有無 実施する
評価方法・基準  授業参加度(15%)、小テスト(30%)、期末テスト(55%)で評価する。
教科書等  教科書は指定しない。毎回の講義において講義資料を(WebClassから)配布する。主な参考文献は下記の通り。

・荒巻健二著 『金融グローバル化のリスク 市場の不安定性にどう対処すべきか』 日本経済新聞出版 2018年
・飯島寛之・五百旗頭真吾・佐藤秀樹・菅原歩著 『身近に感じる国際金融』 有斐閣 2017年
・岩田規久男著 『国際金融入門 新版』 岩波新書 2009年
・岩本武和著 『国際経済学 国際金融編』 ミネルヴァ書房 2012年
・奥田宏司・代田純・櫻井公人編 『深く学べる国際金融: 持続可能性と未来像を問う』 2020年
・川野祐司著 『これさえ読めばすべてわかる国際金融の教科書』 文眞堂 2019年
・川本明人著 『外国為替・国際金融入門 第2版』 中央経済社 2018年
・国際通貨研究所編 『外国為替の知識 第4版』 日本経済新聞出版社 2018年
・坂出健・松林洋一・北野重人編著 『入門 国際経済Q&A100』 2023年
・佐々木百合著 『国際金融論入門』 新世社 2017年
・清水順子・大野早苗・松原聖・川崎健太郎著 『徹底解説 国際金融 理論から実践まで』 日本評論社 2016年
・棚瀬順哉著 『国際収支の基礎・理論・諸問題―政策へのインプリケーションおよび為替レートとの関係』 財経詳報社 2020年
・谷内満著 『国際金融と経済―国際マクロ経済学入門』 成文堂 2015年
・永易淳・江阪太郎・吉田裕司著 『はじめて学ぶ国際金融論』 有斐閣 2015年
・西村陽造・佐久間浩司著 『新・国際金融のしくみ』 有斐閣 2020年
・藤井英次著 『コア・テキスト国際金融論 第2版』 新世社 2014年

その他の参考文献については、講義中に適宜指示する。
担当者プロフィール 専門分野:国際金融論、国際マクロ経済学
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック  小テストについては、試験終了後に解説を行う。
アクティブ・ラーニング
キーワード 為替レート、外国為替市場、国際収支
備考