科目名 テクノロジーマネジメント
単位数 2.0
担当者 非常勤講師 高橋与志
履修時期 後期
履修対象 3年次
講義形態 講義
講義の目的 テクノロジーマネジメントを工学的アプローチではなく製造業の経営学と捉え、戦略、組織、管理の視点から多面的に論じていく。基本的には教科書に沿う形で議論を進めるが、近年の新たな動きや具体的な企業の事例を紹介することを通じて、理論と実践のバランスを取った内容を講義する。
到達目標 受講者は、当該分野の代表的な議論に関する知識を習得すると同時に、これらの見方・考え方を用いた実際の製造業経営の事例分析を理解できるようになる。より具体的には、以下の項目を主な対象とする。
1.製造業経営研究の基本的な枠組みの理解
2.日本製造業の経営の強みと弱み
3.米国を中心とした他国製造業の経営との国際比較
受講要件 特になし
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 事前に教科書の対象箇所を読む。事後に配布資料の内容について復習する。また日頃から、新聞等の報道をはじめ製造業の経営に関する事柄に関心を持ってフォローしておく。
講義内容 延岡(2006)
第1回 MOTとは/MOTの役割と視点
第2回 組織能力の役割
第3回 製品アーキテクチャ
原・宮尾編著(2017)
第4回 イントロダクション
第5回 技術と経営
第6回 第1回小テスト、競争優位と競争戦略
第7回 経営戦略と技術
第8回 技術と制度
第9回 イノベーションの理論
第10回 製品開発プロセス
第11回 第2回小テスト、製品開発とマーケティング
第12回 製品開発の組織
第13回 技術と組織間関係
第14回 大量生産システム
第15回 ソフトウェアの開発
第16回 最終試験
期末試験実施の有無 実施する
評価方法・基準 評価方法:質問等授業への参加状況(30%)、小テスト(20%)及び最終試験(50%)にて行う。
評価基準:「到達目標」で挙げた項目を習得状況について評価する。評点は、秀90%以上、優80%以上、良70%以上80%未満、可60%以上、70%未満、不可60%未満
教科書等 原拓志・宮尾学編著『技術経営』中央経済社、2017年
延岡健太郎『MOT[技術経営]入門』日本経済新聞出版、2006年
担当者プロフィール 広島大学大学院人間社会科学研究科教授
講義に関連する実務経験 なし
課題や試験に対するフィードバック 課題や質問などについては適宜フィードバックを行う。
アクティブ・ラーニング
キーワード 経営学、技術経営
備考 将来製造業企業で働く希望を持つ学生だけでなく、その他の業界に関心を持つ者も歓迎する。いずれにしても、日本経済の国際競争力を支ええてきた製造業の経営について学ぶことは、国際ビジネス専攻の学生にとって重要と考えられるためである。