科目名 情報科学基礎実験a
単位数 1.0
担当者 情報工学専攻 講師 稲木 雅人(代表教員),准教授 上土井 陽子,准教授 川端 英之,准教授 マーティン ルカック,助教 児島 彰,助教 小林 真
システム工学専攻 准教授 福島 勝,助教 厚海 慶太
医用情報科学専攻 准教授 常盤 達司,准教授 長谷川 義大,講師 伊藤 孝弘
履修時期 前期(第1ターム、第2ターム)または後期(第3ターム、第4ターム)
履修対象 2年次
講義形態 実験
講義の目的 近年あらゆる機器をネットワークに接続するIoT技術により,遠隔センシング・遠隔操作に基づく高度な機能を持つ情報システムが実現され,ビッグデータの収集・分析により新たな価値が次々に生み出されている.本実験では超小型コンピュータRaspberry Piを用い,センサなど様々な電子回路・機器と一体化した情報システムの基礎的な構築技術を理解・修得する.
到達目標 ・IoT技術の基礎を学び,IoTシステム,情報システムの概念を理解し,説明できる.【知識2,技能1】【思考力・判断力,表現力】
・Raspberry Pi を利用した簡単なIoT機器の構築を通じ,システムの基礎的な構築技術を理解・習得する.【知識2,技能1】【思考力・判断力,表現力】
・現実のプロジェクトで一般的な,複数名によるシステムの構築を体験し,協働する力を身に付ける.【主体性,協働性】
受講要件 特になし.
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 WebClassにアップロードされた講義スライドを使って事前に学習内容を予習し,分からない点を明確にしておく.事後は実験結果を整理・分析し,そのレポートを作成する.また発表会の前に発表練習を行っておく.
講義内容 第1回: 「システム実装環境の操作の習熟」
 実験環境である Raspberry Pi と I/Oポートについて

第2回:「簡単な外部機器の実装とプログラムによる操作」
 I/Oポートによる外部機器との入出力について

第3回:「センサ信号の取り込みと可視化」
 様々なセンサとセンサ信号の取り込みについて

第4回:「センサ信号の解析」
 取り込んだセンサ信号の可視化および解析について

第5回:「センサ信号に応じた外部機器制御」と「グループ課題(1)」
 センサ信号を用いた外部機器の制御について
 グループ課題のテーマ設定

第6回:「グループ課題 (2)」
 各班で協力し,担当パート構築・デバッグ・改良を行う

第7回:「グループ課題 (3)」
 各班で協力し,パート統合・システム構築や発表に向けての資料作成を行う

第8回:「発表」
 各グループによる自主課題の取り組み成果の発表
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 全出席・全レポート提出・発展課題を除く全課題の実施を前提とする.成績は受講態度および実験課題の達成度で50%,発表会で10%,レポートで40%として評価する.全評価のうち40%がグループ活動に関連した評価である.
教科書等 参考書
金丸隆志, ラズパイ4対応 カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作 作る、動かす、しくみがわかる! (ブルーバックス), 2020
金丸隆志,カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作 作って動かしてしくみがわかる (ブルーバックス),講談社,2016
Simon Monk 著,水原 文 訳,Raspberry Piクックブック 第2版,オライリー・ジャパン,2017
担当者プロフィール 担当者:情報科学研究科所属

稲木雅人(第1ターム代表):VLSI設計自動化について研究.研究室:情報科学部棟4階412室
上土井陽子:分散協調処理プロトコルについて研究.研究室:情報科学部棟4階414室
川端英之(第3ターム代表):プログラミング言語処理系について研究.研究室:情報科学部棟5階541室
マーティンルカック:量子計算と機械学習について研究.研究室:情報科学部棟4階451室
児島彰:システムソフトウェアについて研究.研究室:情報科学部棟5階513室
小林真:無線ネットワークについて研究.研究室:情報科学部棟8階850室
福島勝:レーザー分光について研究.研究室:情報科学部棟5階531室
厚海慶太:計測制御工学を専攻.研究室:情報科学部棟8階864室
常盤達司(第2ターム代表):生体計測工学を専攻.研究室:情報科学部棟5階561室
長谷川義大(第4ターム代表):マイクロマシン工学を専攻.研究室:情報科学部棟4階420室
伊藤孝弘:医用情報通信について研究.研究室:情報科学部棟別館6階602室

「学生の学習指導・支援体制について」
授業内容や宿題などに関する,学生の個別学習相談を随時受け付けています.
教員の所在は,学内サイネージ等に掲示されていますので、確認の上,研究室を訪ねてみてください.
講義に関連する実務経験 福島勝:1989年4月〜1997年3月 三菱重工業株式会社基盤技術研究所に勤務(レーザー分光およびその装置の開発に従事)
長谷川義大:2008年4月〜2015年3月 キヤノン株式会社に勤務(医療デバイスの開発に従事)
課題や試験に対するフィードバック 各回の課題取り組みの状況に応じて助言する.
グループ課題の発表の評価を要約した表を提示する.
レポートの評価を要約した表を提示する.
アクティブ・ラーニング プレゼンテーション,PBL,調査活動,ディスカッション,ジグソー
キーワード IoT,電子回路,ラズベリーパイ
備考 【教職】高一種(情報)