科目名 データベース
単位数 2.0
担当者 知能工学専攻 准教授 黒木 進
履修時期 前期(第1ターム)
履修対象 3年次
講義形態 講義
講義の目的 関係データベースの基本概念や数学的な基礎付けについての解説を通して関係データベースの全体像を理解する。また、コンピュータ演習により、関係データベース操作言語SQLやデータベース設計について理解する。
到達目標 ・関係データモデルの数理的な基礎について説明できる。【知識2、技能1】
・問合せ言語SQLを用いてデータベースの操作ができる。【知識2、技能1、思考力、判断力】
・簡単なデータベースの設計ができる。【知識2、技能1】
受講要件 離散数学、コンピュータ基礎、情報科学序論、オートマトンと形式言語、データ構造とアルゴリズムT、データ構造とアルゴリズムUを受講していることが望ましい。
履修取消の可否
履修取消不可の理由
事前・事後学修 事前学修として、教科書の指定範囲を読みノートに整理する。事後学修として、宿題を課す。
講義内容 第1回 はじめに
   さまざまな情報システム、データベース
第2回 関係モデルの基礎概念
   関係、スーパキー、候補キー、極小、主キー、非キー属性
第3回 データベース設計
    外部キー、データベーススキーマ、テーブルの創成、索引構造
第4回 関数代数演算
    和・差・積・直積・射影・選択・結合・商
第5回 関係代数表現と最適化
    関数代数演算系列、質問木、変形規則、和積標準形
第6回 関係データベース操作言語SQL
    SELECT, FROM, WHERE, GROUP BY, ORDER BY, HAVING
第7回 SQLに関するコンピュータ演習(その1)
  CREATE TABLE、挿入、検索
第8回 SQLに関するコンピュータ演習(その2)
  テーブル間の結合、グルーピング、削除、更新
第9回 中間まとめ
第10回 三層スキーマ
  外部スキーマ、ビュー、ビューの更新、概念スキーマ、内部スキーマ
第11回 データベース設計1
    E-Rモデル、実体、関連、テーブルへの変換
第12回 データベース設計2
    関数従属性、多値従属性、情報無損失分解 
第13回 データベース設計3
    部分関数従属性、完全関数従属性、推移的関数従属性
第14回 データベース設計4
    BCNF、自明な多値従属性、結合従属性
第15回 データマイニングへの展開
    相関ルール、アプリオリアルゴリズムとSQL

※授業の順序は変更することがある。
※上記とは別に期末試験を実施する。
期末試験実施の有無 実施する
評価方法・基準 試験:90%(中間試験45%、期末試験45%)
宿題:10%
教科書等 教科書:北上始、黒木進、田村慶一「データベースと知識発見」(コロナ社)
参考書:増永良文「リレーショナルデータベース入門」新訂版(サイエンス社)
    C.J.DATE・藤原 譲「データベースシステム概論」(丸善)
担当者プロフィール 授業内容や宿題などに関する、学生の個別学習相談を電子メール(kuroki@hiroshima-cu.ac.jp)で随時受け付けています。

マルチメディアデータベースの研究に従事。
研究室:情報科学部棟6階 623研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 模範解答と解説を提示する。
アクティブ・ラーニング
キーワード リレーショナルモデル、データベーススキーマ、関係代数、SQL、従属性、正規形
備考 【教職】高一種(情報)