科目名 | 分散システム | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 |
情報工学専攻 教綬 石田賢治(代表教員) 情報工学専攻 准教綬 上土井陽子 |
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履修時期 | 前期(第2ターム) | ||
履修対象 | 3年 | ||
講義形態 | 講義 | ||
講義の目的 |
現在多くの者が利用しているパソコン、タブレットPC、スマートフォンなどは、情報ネットワークを介して各種サーバやクラウドと接続することにより、SNS(Social Networking Service)などを提供するシステムの一部を構成している。本講義では、これらのシステムを構成する基本技術である分散システム技術の理解を目的とする。 具体的には、分散システムを構成する基礎的な要素技術である、分散システムアーキテクチャ、プロセス、クライアントサーバ、通信、名前付け、同期、一貫性と複製、フォールトトレラント性、セキュリティなどを理解する。 |
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到達目標 | 分散システムアーキテクチャ、プロセス、クライアントサーバ、通信、名前付け、同期、一貫性と複製、フォールトトレラント性、セキュリティなどの分散システムを構成する、基礎的な要素技術について説明できる。【知識2、技能1、思考力・判断力】 | ||
受講要件 | 学習意欲を持ち、自ら積極的に講義に参加できること。 | ||
履修取消の可否 | 可 | ||
履修取消不可の理由 | |||
事前・事後学修 | 受講生への要望関連科目として、情報ネットワーク、情報理論、ネットワークプロトコル、プロトコル設計の受講が望ましい。また、予習、復習、レポート課題へ対応すること。授業時間以外の自主的な学修時間として、合計30時間程度を想定する。 | ||
講義内容 |
1 分散システムの概要(石田担当) 2 分散システムの種類(石田担当) 3 通信(石田担当) 4 名前付け(石田担当) 5 アーキテクチャ(石田担当) 6 プロセス(石田担当) 7 クライアントサーバ、および、中間まとめ(石田担当) 8 時計と同期(上土井担当) 9 フォールトトレラント性(上土井担当) 10 セキュリティ(上土井担当) 11 分散ファイルとオブジェクト(上土井担当) 12 分散Webシステム(上土井担当) 13 パーベイシブシステムと分散組み込みシステム(上土井担当) 14 密結合型分散システムにおける排他制御(上土井担当) 15 分散システムアプリケーション事例(上土井担当) ※上記とは別に期末試験を実施する。 |
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期末試験実施の有無 | 実施する | ||
評価方法・基準 |
【評価方法】 試験およびレポート等を課し、 1. 前半の成績(50%)、2. 後半の成績(50%)の割合で成績を総合的に評価する。 レポートについては完成した物を指定された期限までに提出し、受理される必要がある。 秀、優、良、可、不可の基準は、学修の手引き記載のとおりとする。 【達成度評価の基準】 分散システムを実現している、分散システムアーキテクチャ、プロセス、クライアントサーバ、通信、名前付け、同期、一貫性と複製、フォールトトレラント性、セキュリティ、分散ファイル、オブジェクト、分散Webシステム、パーベイシブシステム、分散組み込みシステム、密結合型分散システムなど各要素技術の基礎を理解していること。 |
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教科書等 |
教科書等: 水野 忠則 (監修)「分散システム (第2版) (未来へつなぐデジタルシリーズ) 」(共立出版)2019. 必要に応じて資料を配布する。 参考書: 眞鍋義文「分散処理システム」(森北出版)2013. A. S. Tanenbaum and M. Steen (水野他訳)「分散システム -原理とパラダイム 第2版-」(ピアソンエデュケーション) 2009. 谷口秀夫 著「並列分散処理」(コロナ社) 2003. 菅原研次「はじめての分散処理システム 基礎からWebアプリケーションまで」(森北出版) 2007. 亀田、山下「分散アルゴリズム」(近代科学社) 1994. |
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担当者プロフィール |
講義内容や課題などに関する質問および相談は随時受け付けています。研究室を訪ねる場合は講義前後の空き時間や電子メールなどで事前にアポイントメントを取るようにしてください。プロフィールは以下の通りです。 石田賢治:主に、ネットワーク制御アルゴリズム、アシュアランスシステムに関する研究に従事。 情報工学専攻 研究室:情報科学部棟5階 551研究室 上土井陽子:主に、データマイニング、ブロックチェーンに関する研究に従事。 情報工学専攻 研究室:情報科学部棟4階 414研究室 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック |
・課題レポートと演習問題は講義中に解説します。 ・試験の総評はWebClass等から行います。 |
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アクティブ・ラーニング | 振り返り、その他:レポートライティング、その他:演習 | ||
キーワード | 分散システムのアーキテクチャ、プロセス、クライアントサーバ、通信、名前付け、同期、一貫性と複製、フォールトトレラント性、セキュリティ | ||
備考 |