科目名	医用情報科学実験�V
単位数	1.5
担当者	医用情報科学専攻　准教授 中野 靖久（代表教員），准教授 釘宮 章光，講師 伊藤 孝弘
履修時期	後期（第3ターム）
履修対象	3年次
講義形態	実験
講義の目的	医用情報科学では，生体システム（人体，細胞など）を計測・解析する能力とそこで得られた情報を医療・基礎研究等における工学システム（コンピュータ，機械，電子機器など）で活用する能力が求められる．医用情報科学実験IIIでは，医用情報科学実験I~IIで身につけた知識，技能を活用しつつ，近距離無線通信，モバイルプログラミング，ネットワークプログラミング，GUIプログラミングなどの新たな知識，技術を学び，遠隔医療に必要な基礎的な知識，技能を身につける．
到達目標	課題をよく理解し，自主的に実験に取り組むことができる．【主体性】 以下の技術の理論を理解し，実装できる【知識2、技能1、思考力・判断力】 ・マイコンによるA/D変換データ取得プログラム ・モバイル端末による近距離無線通信プログラム ・PC等によるネットワーク通信プログラム ・モバイル端末およびパソコンによるGUIプログラム
受講要件	医用情報科学実験�T，IIを履修していること。
履修取消の可否	否
履修取消不可の理由	必修科目のため．
事前・事後学修	【事前学修】 (1) 実験テキストを読んでおく． (2) 実験原理について理解できた部分と理解できていない部分をノートに整理しておく． (3) 実験方法をノートに整理し，実験内容を把握する． 【事後学修】 (1) 実験原理について理解できていない部分について文献などを参考に理解する． (2) 実験データを整理する． (3) 実験原理をふまえて実験結果について考察する． (4) 報告書にまとめる．
講義内容	(1) マイコンボードのA/D変換ポートによる電圧データの取得 (2) Bluetoothによるマイコンボード⇔タブレット間無線通信 (3) 通信データのコーディングとデコーディング (4) タブレット端末のグラフィックプログラミング (5) TCP/IPによるタブレット⇔ホストコンピュタプロセス間通信（サーバー） (6) TCP/IPによるタブレット⇔ホストコンピュタプロセス間通信（クライアント） (7) GUIプログラミング (8) 遠隔医療システムの構築
期末試験実施の有無	実施しない
評価方法・基準	受講態度（事前課題）(10%)，課題プリント(40%)とレポート(50%)により総合的に判断し，80点以上を優，70〜79点を良，60〜69点を可，60点未満を不可とする．90点以上の学生の中で特に優秀であると全教員が認めた学生は秀とする． なお，原則として，全出席，全レポートの受理を単位認定の条件とする．
教科書等	テーマごとに実験の手引書を配付する． 以下のような作文技術に関する参考書を熟読した上でレポートを作成すること． 木下是雄著　「理科系の作文技術」中公新書　1981 (ISBN 978-4121006240) 野中謙一郎他著　「技術レポート作成と発表の基礎技法（改訂版）」 コロナ社 2018 (ISBN 978-4-339-07815-2)
担当者プロフィール	中野：　情報科学部棟631研究室 釘宮：　情報科学部棟630研究室 伊藤：　情報科学部棟別館602研究室 【学生の学習指導・支援体制について】 実験内容やレポートなどに関する，学生の個別学習相談を随時受け付けている． 教員の所在は，学内サイネージ等に掲示されているので，確認の上，来訪のこと．事前にメール等でアポイントメントを取っておくと良い．
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック	提出したレポート等については，後日状況について連絡する． 特に，提出したレポート等に不備がある場合はそれを指摘し，再提出を課す．
アクティブ・ラーニング	TBL，調査活動，振り返り
キーワード	遠隔医療，マイコンボード，A/D変換，Bluetooth通信，TCP/IP通信，GUIプログラミング
備考	医用情報科学実験で習得する技術は，医用の分野のみならず，幅広い分野で応用されている技術である．卒業研究ではもちろんのこと，就職してからも役に立つので，積極的に取り組むこと．