科目名 古美術研究(演習)
単位数 6.0
担当者 芸術学部教授 前田力  /非常勤講師 矢野健一郎  /非常勤講師 重森千 /特別講師 橋爪節也 /日本画専攻常勤教員 / 芸術学部准教授 城市真理子
履修時期 通期
履修対象 美術学科日本画専攻3年
講義形態 演習
講義の目的 学生は古美術研究事前講義を2度受講した後、実際に歴史の流れに沿って奈良から京都へと古美術に触れながら研究旅行をする。また、旅行中に古美術研究現地講義を受講。特別拝観や一般拝観を通して飛鳥、白鳳、奈良、平安、鎌倉時代を中心に国宝、重要文化財に指定されている仏像、建築物、障壁画、庭等の研究を行う。
到達目標 学生は優れた古典作品を直接見ることにより、日本美術の特性である深い精神性や象徴性を感じ取り、伝統的な造形の理解を深め、自己の美意識、知識を身につける。(知識・主体性)
受講要件 1,2年の日本画専攻の専門科目をすべて単位修得していること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 寺院、仏像、障壁画等について事前に研究し現地での拝観に備える。注意する点としては、特別拝観、一般拝観とも寺や仏像は重要な美術品であると同時に信仰の対象でもある。他の拝観者の迷惑にならぬ様、振る舞いには気を配ること。
講義内容 指導教員 日本画専攻全教員、非常勤講師 重森千  非常勤講師 矢野健一郎
(7月上旬)古美術研究事前学内講義(1) 担当:非常勤講師 矢野健一郎 
(7月上旬)古美術研究事前学内講義(2) 担当:非常勤講師 重森千
内容
1 仏像彫刻の解体と修理
2 仏像のレントゲン撮影による内部構造
3 天平時代の塑像の構造
4 玉眼の方法
5 吉野蔵王権現堂 蔵王権現の修理
6 円城寺、運慶作大日如来模造等
7 日本庭園について

古美術研究旅行
古美術研究旅行は、11月下旬から12月にかけて以下の行程で行う。

奈良
興福寺 当麻寺 飛鳥 聖林寺 大野寺 室生寺 法隆寺 中宮寺 宝輪寺 法起寺 東大寺 新薬師寺 奈良国立博物館 秋篠寺 平城京跡 薬師寺 唐招提寺

京都
大徳寺 妙心寺 智積院 養源院 醍醐寺 法界寺 平等院 南禅寺 円徳院 教王護国寺 京都国立博物館

※見学施設に関しては、施設、日程の都合等で変更の可能性がある。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 古美術研究事前学内講義、現地講義の積極的参加度、古美術研究旅行の研究内容を総合的に評価する。参加状況及び講義研究旅行への取り組み姿勢を評価の基準とする。授業の中で行われる質疑応答から授業への理解度を計る。それらの総合により(秀、優、良、可)を評価する。・授業参加度80%・プレゼンテーション20%
教科書等 古美術研究の手引きを作成し持参のこと。また研究室より「古美術見学手引き」を貸出すが終了後必ず返却すること。
担当者プロフィール 前田力/日本画家、公益財団法人日本美術院同人
矢野健一郎/矢野造形技法研究所代表、奈良教育大学文化財造形非常勤講師
重森千/(有)重森庭園設計研究室 代表、京都工芸繊維大学非常勤講師
橋爪節也/大阪大学教授、美術史学会、美学会、大正イマジュリィ学会所属
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 各寺の宝物や仏像について各自で事前に考察し、見学前日のミーティング時に発表を行う。
アクティブ・ラーニング PBL
キーワード 古美術 日本庭園
備考 交通費、宿泊費、拝観料等に関しては、入学時資料に掲載した金額を準備しておくこと。
詳細は旅行前に指示する。