科目名 日本画実習VA
単位数 6.0
担当者 教授 前田 力
履修時期 前期
履修対象 美術学科日本画専攻3年
講義形態 実習
講義の目的 学生は、樹木制作、風景制作、古典作品模写、自由制作を通して
日本画の知識・技能・思考力・判断力・表現力を身につける。

・日本画実習TAB、UABで学んだ基礎的な日本画の知識・技能・技法材料研究を基に、各自のテーマに応じた個性的な表現力を身につける。
・模写課題では日本画実習TAB、UABの模写をふまえた、より高度な模写実習を行う事で、知識・技能を身につける。
到達目標 制作課題
素描、制作準備、日本画制作導入部から作品完成に至る各段階で、各自の個性に応じたテーマや
表現力を追求しながら、日本画についての知識、技術を修得する。(知識・技能)

模写課題
学生は高度な模写に取り組むことで、古典的表現や、材料技法の知識を深める。(知識・技能)
受講要件 1、2年次における日本画専攻の専門科目をすべて単位修得していること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 ・日本画に限らず、優れた芸術作品に数多く触れる。
・スケッチ、素描など作品制作の基礎となる研究、学修を行う。
講義内容 課題1  日本画制作「樹木制作」  大学近辺の樹木を主題とした日本画制作(50号)
1 素描、スケッチ 、制作計画【下図、支持体選定 等】 、制作準備【パネル、支持体、描画材 等】 
  日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
2 日本画制作(骨描、彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
3 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
  講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
課題2  日本画制作「風景制作」  風景を主題とした日本画制作(50号)
4 素描、スケッチ、制作計画【下図、支持体選定 等】 、制作準備【パネル、支持体、描画材 等】
5 日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
6 日本画制作(骨描、彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
7 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
  講評会 【作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
課題3  模写「扇面法華経冊子」  日本画実習T、Uの模写をふまえた、より複雑・高度な模写実習
8 原本研究【関連図書や模本による基底材・描画材料の調査研究】 
  制作準備【パネル、支持体、描画材料 等】
9 模写制作(上げ写し)【古典技法研究、造形性、表現力についての研究】 
  技法材料研究【金銀泥、嚥脂綿 等】
10 模写制作(彩色)【古典技法研究、造形性、表現力についての研究】 
   講評会 【模写作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
11 模写制作 裏打ち実習


課題4  日本画制作「自由制作」  各自テーマを自由設定した日本画制作(50号)
12 素描、スケッチ、制作計画【下図、支持体選定 等】 、制作準備【パネル、支持体、描画材 等】
13 日本画制作(小下図、大下図)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
14 日本画制作(骨描、彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
15 日本画制作(彩色)【技法・材料研究、造形性、表現力についての研究】
   講評会 【展示実習、作品プレゼンテーション、客観的な自己作品評価の研究】
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 実習への取り組み姿勢、理解度、成果を実習進度の段階ごとにチェックし評価の基準とする。提出作品により観察力、造形力、表現技術の到達度を点数化し評価する。各課題における作品提出を単位取得(可)の条件とする。さらに作品に感性の豊かさや表現の的確さが認められるものを(良)、優れたものを(優)、特に優れたものを(秀)とする。
教科書等 画集等の参考資料を必要に応じて提示する。
担当者プロフィール 公益財団法人 日本美術院同人
講義に関連する実務経験 前田力・2000年4月〜杉並学院中学高等学校 美術 非常勤講師(2004年3月まで)
課題や試験に対するフィードバック 実習最終日に学生によるプレゼンテーションと教員による講評でフィードバックを行う。
アクティブ・ラーニング PBL
作品の進捗状況に応じて適宜、学生との対話を通して、制作の意図や考え方等を養う。
キーワード 樹木 風景 模写 自由
備考 教職関係科目