科目名 | 油絵実習T | ||
単位数 | 4.0 | ||
担当者 | 教授 森永昌司(単位認定者)、教授 志水児王、教授 釣谷幸輝、准教授 石黒賢一郎、講師 原崇浩、講師 菅亮平、助教 伊藤学美 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 1年次 | ||
講義形態 | 実習 | ||
講義の目的 | 油彩画の堅実な基礎力の獲得を目指し、主に15世紀後半から 16世紀にかけてのヴェネツィア派に見られる技法面での大きな変化、板からキャンバスへという支持体の移り変わりと絵画組成の変革を、実習を通して追体験しその重要性を理解する。 | ||
到達目標 |
人体をモチーフとした制作を中心に実習する。 古典技法と、現在主流となっているプリマ描きやドローイング絵画風の作画法などとの相違点を理解すること、つまり絵画の構造の歴史的変遷の理解と、描法を修得することを目標とする。 (知識・技能・判断力) |
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受講要件 | 特になし。 | ||
履修取消の可否 | 否 | ||
履修取消不可の理由 | 1年次必修の専門科目である。 | ||
事前・事後学修 |
課題シートで指示される描画材料と支持体を受講学生は用意しなければならない。 教職員、周囲の学生、そしてモデルなど、この授業に関わる全ての人間に対し最低限の配慮と心遣いを忘れず、相互の制作環境を尊重し合うこと。アトリエ内での静粛さを保ちながら積極的な態度で臨むことを求める。 |
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講義内容 |
この科目は、3つのパートにより構成され担当教員の指示に従いながら実習を行い、油絵造形の基礎力を確かなものにすることを目標としている。 1 解説(技法の歴史的な変遷について:グリザイユ・カマイユ) 2 モデルポーズの決定。 3 実技課題制作・地塗り層の白色を生かし、暗色で形態を描きおこす。 4 実技課題制作・適宜個別に講評を行う。 5 実技課題制作・作品記録(担当教員・記録担当学生) 6 解説(吸水性下地、エマルジョン地など、下塗りと上層描きの関係など) 7 支持体のサンプル試作。モデルポーズ決定。 8 実技課題制作・各種サンプルに対応した絵の具層塗布試験 9 実技課題制作・描画 10実技課題制作・作品記録(担当教員・記録担当学生) 11 解説(ヴェネツィア派の絵画技術について) 12 実技課題制作・暗色の地塗り層から明色で形態を描きおこす 13. 実技課題制作・適宜個別に講評を行う。 14 実技課題制作・描画 15 講評会・作品記録(担当教員・記録担当学生) |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
担当教員により提示される課題シートの内容を理解した上での制作を求める。実習中の取り組み姿勢を評価の基本条件のひとつとし、提出作品の内容を点数化して評価する。 評価基準について。授業態度を含めた総合的観点において、提出作品の内容が満たされていれば「可」。提出作品の内容や造形に学習効果が認められた場合「良」。高い学習成果が認められたものを「優」とし、さらにその中で独自性を表した制作について「秀」と認定する。 |
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教科書等 | 特になし。 | ||
担当者プロフィール | 芸術学部棟640 別掲参照 | ||
講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 各自の作品を制作するための環境を用意して、実践的な指導を含む面談を行いながら、各自の課題の解決が図られるようにする。 | ||
アクティブ・ラーニング | PBL(学習者が自ら問題を発見し、設定した課題を解決しながら学ぶ) | ||
キーワード | 油絵、絵画 | ||
備考 |