科目名 | 彫塑演習 | ||
単位数 | 2.0 | ||
担当者 | 教授 志水児王(単位認定者)、助教 伊藤学美、非常勤講師 今井眞正 彫刻家・陶芸家、非常勤講師 木村東吾 美術家 | ||
履修時期 | 後期 | ||
履修対象 | 美術学科油絵専攻1年次 | ||
講義形態 | 実習 | ||
講義の目的 | モデルの首部を粘土で造る、塑造-首-制作を行なう。はじめにクロッキーをおこない、モデルを様々な方向から観察し、構造、奥行き、動き、量を捉え、次に、クロッキーを参考に心棒を組み、粘土づけをしていく。粘土づけの際はさらにモデルをよく観察し、表面的な表現にとどまらず、骨や筋肉の構造を理解しようとすることや絵画だけでは捉える事ができないより構造的で立体的な捉え方を身につける事ができる。また技術面では、心棒組み、粘土付け等の基本技術を習得することができる。 | ||
到達目標 | 首像制作を通して、人体の構造や動きを捉える観察力と基礎的な造形力を養う。また彫刻制作の基本的技術を段階的に身に付けることができる。(判断力・協働性) | ||
受講要件 | 油絵専攻1年次 | ||
履修取消の可否 | 否 | ||
履修取消不可の理由 | 1年次必修の専門科目である。 | ||
事前・事後学修 | 塑造作業ができる服装で授業に臨む事 | ||
講義内容 |
塑造 -首- 1 課題説明、クロッキー、粘土練り 2 クロッキー、心棒づくり 3 粘土粗付け(粘土に慣れる) 4 粘土粗付け(量感を意識する) 5 制作(頭部の対称性) 6 制作(頭部と顔の各部の位置と比率の確認) 7 制作 粘土付け(後頭部の観察) 8 制作(頭部と顔のバランスと比率) 9 制作 粘土付け(前頭部) 10 制作(部分の機能と構造の追求) 11 制作(粘土付け)耳の位置 12 制作(粘土付け)顎の位置 13 制作(細部への追求) 14 制作(全体と部分のバランス、仕上げ) 15 講評 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
実習中の取り組みの積極的参加度や授業態度と講評会での自己分析を基本条件とし、提出作品の造形力や表現内容について点数化して評価する。 実習中の指導に則して表現力や技術力の修得について関心をもって制作したと認められ、作品提出が完了(提出作品は記録で残します)した場合に、単位取得の基準と条件を満たしたとものとして評価する。 判定の基準として課題への取り組みの姿勢や提出作品の内容が満たされていれば「可」とし、提出作品の内容や造形に工夫が認められた場合「良」とする。これらに加え、制作において各々が問題意識と自分の取り組むべき課題意識を見つけ出す自己分析をはじめとする積極的な取り組みの姿勢や工夫など、授業態度も含めた総合的観点において高い学習成果が認められたものを「優」とする。その中でさらに独自性を表した制作について「秀」と認定する。 |
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教科書等 | 教科書は特にないが、参考書籍を随時指示する。 | ||
担当者プロフィール |
非常勤講師 今井眞正 彫刻家・陶芸家 非常勤講師 木村東吾 美術家 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | 各自の作品を制作するための環境を用意して、実践的な指導を含む面談を行いながら、各自の課題の解決が図られるようにする。絵画作品を制作する上での立体の意識、空間把握能力を向上・養うことで観察力の多面的に学習することができる。 | ||
アクティブ・ラーニング |
PBL(学習者が自ら問題を発見し、設定した課題を解決しながら学ぶ)、TBL(少人数チーム学習により、グループで共同して互いに教えあう能力を鍛える) |
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キーワード |
立体的な観察。構造的な理解。 教職の資格取得のための単位。 |
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備考 |