科目名 | 古美術研究(演習) | ||
単位数 | 6.0 | ||
担当者 | 芸術学部 准教授 岩崎貴宏 | ||
履修時期 | 通年 | ||
履修対象 | 美術学科彫刻専攻3年次 | ||
講義形態 | 演習 | ||
講義の目的 |
古美術研究事前講義を学内で2度受講した後、毎年12月8日から12月17日の期間に京都、奈良への古美術研究旅行を行う。また旅行中に2度の古美術研究現地講義を受講する。特別拝観、一般拝観を通して飛鳥、白鳳、奈良、平安、鎌倉時代を中心に国宝、重要文化財に指定されている仏像、建築物、障壁画、庭等の観賞を通して、日本の古典芸術の価値を再確認し自身の制作に繋がるよう研究を行う。 また、研究旅行では、授業の研究目的のための旅程等の計画を受講者全員で役割分担し進行していくことで、自身の役割を主体的に遂行し、かつ他者と協働しながら成果を求める姿勢を養う。 研究旅行後に、各自の研究についてのプレゼンテーションを行い、自身の考えを他者に伝える力を養う。 |
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到達目標 |
精神性の高い日本の古美術を講義と鑑賞を通して総合的に研究することにより、歴史性、造形性の深さを体感し、自己の創造性を高める。 研究旅行では、宿泊を伴う研究旅程を共同で計画・進行することで、自身の役割を主体的に遂行し、かつ他者と協働しながら成果を求める能力を身に付ける。 (知識、協働性) |
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受講要件 | 1、2年次における彫刻専攻の専門科目をすべて履修し終えていること。 | ||
履修取消の可否 | 否 | ||
履修取消不可の理由 | 必修科目のため | ||
事前・事後学修 |
拝観する仏像、建築物、障壁画、庭等の歴史的背景の予習。 研究旅行後に学内にて行う研究についてのプレゼンテーションのための資料収集。 |
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講義内容 |
「古美術研究(演習)」指導教員:彫刻専攻全教員、准教授 城市真理子、非常勤講師 矢野健一郎、重森千青 (7月上旬)古美術研究旅行特別事前講義(1)担当:非常勤講師 矢野健一郎 (7月上旬)古美術研究旅行特別事前講義(2)担当:非常勤講師 重森千青 (未定)古美術研究旅行特別事前講義(3)担当:准教授 城市真理子 内容 1、仏像彫刻の解体と修理 2、仏像のレントゲン撮影による内部構造 3、天平時代の塑造の構造 4、日本庭園の基本理念と様式 5、庭園構成について(1):理想郷を作る → 植物や石による表現方法 6、庭園構成について(2):遠近法の活用 → 狭小な空間の見せ方 ※古美術研究旅行特別事前講義は、科目「彫刻論(古典研究を含む)」に含まれます 古美術研究旅行「京都」 ・教王護国寺(東寺)−五重塔、小子房、金堂、講堂 ・広隆寺?霊宝館 ・大徳寺−真珠庵、瑞峯院、龍源院、大仙院 (古美術研究現地講義(1)担当:非常勤講師 重森千) ・神護寺−多宝塔、金堂 ・南禅寺−本坊、金地院 ・醍醐寺?霊宝館、三宝院 ・三十三間堂・六波羅蜜寺・法界寺・平等院 等 古美術研究旅行「奈良」 ・東大寺−大仏殿、俊乗堂、戒壇院、法華堂、開山堂 (古美術研究現地講義(2)担当:非常勤講師 矢野健一郎) ・興福寺?北円堂、東金堂、国宝館 ・唐招提寺−新宝蔵 ・西大寺−本堂、四王堂 ・円成寺?多宝塔 ・室生寺?弥勒堂、金堂 ・薬師寺・秋篠寺・岩船寺・浄瑠璃寺・蟹満寺・大野寺・長谷寺 ・聖林寺・安倍文殊院・法隆寺・中宮寺・法輪寺・新薬師寺 等 研究旅行後に研究についてのレポート提出を行う。 ※研究旅行の引率として、前後半各1名、彫刻専攻の教員が同行します。 ※研修先は、予告なく変更される場合があります。 |
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期末試験実施の有無 | 実施しない | ||
評価方法・基準 |
授業参加度80% レポート提出20% |
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教科書等 | 「古美術研究の手引き」を配布 | ||
担当者プロフィール |
岩崎貴宏:素材やスケール、テーマの異なる作品を組み合わせることで、複眼的な視点や、鳥瞰的なスケール感や、虫瞰的な素材と細部への観察というように見る 人の視点を変化させることが主な研究テーマ。 研究室:芸術学部棟5階 541研究室 |
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講義に関連する実務経験 | |||
課題や試験に対するフィードバック | レポートへコメントをつけて返却 | ||
アクティブ・ラーニング | 調査活動 | ||
キーワード | 古美術研究旅行(京都・奈良) | ||
備考 |
宿泊費等に関しては、事前の指示通り振り込み払込を行うこと。 特別拝観は研究機関だけに許可されるもので、個人では拝観できない重要な古美術が多く含まれている。古美術研究旅行は寒さの厳しい時期に行われるが、体調を整え見逃すことの無い様、十分注意すること。 対面授業を予定していますが、感染症拡大等によりオンライン授業に移行する可能性があります。 |