科目名 卒業制作
単位数 10.0
担当者 代表教員:芸術学部 教授 伊東敏光
担当教員:芸術学部 准教授 田中圭介、准教授 岩崎貴宏、講師 今野健太、助教 友定睦
履修時期 通年
履修対象 美術学科彫刻専攻4年次
講義形態 実習
講義の目的 学部4年間のカリキュラムで身につけた表現技術の集大成として、実材(木・石・金属・セラミックス・ミクストメディア等)による彫刻を年間を通して制作し、独自の表現を探求する。また講評時に行う作品のプレゼンテーションや教員と学生のディスカッションを行う事で、自身の創作能力を社会で生かす力を養う。
到達目標 学部4年間のカリキュラムで身につけた、素材の加工技術と造形力を基盤とし、彫刻の歴史を踏まえた現代における独創的な彫刻表現の可能性を、制作を通じて見出すことを目的とする。
(思考力、判断力、表現力、知識、技能、主体性、協働生、)
受講要件 1、2、3年次における彫刻専攻の専門科目を、すべて履修し終えていること。また卒業の用件となる128単位のうち、90単位以上を習得していること。
履修取消の可否
履修取消不可の理由 必修科目のため
事前・事後学修 学部での集大成の作品制作となるため、それまでの3年間の作品制作を振り返り、そのことを基盤にして卒業制作に挑むこと。なるべく早い時期から卒業制作のプランを温め、必要な下調べや資料収集などを進め、必要に応じて教員に相談し、意見を求めるようにすること。また、制作過程において随時自己の制作を振り返り、問題点を発見し、更に良い制作に結びつけるようプランの見直しを行うこと。
講義内容 1、 実材制作(指導教員:教授 伊東敏光、准教授 田中圭介、准教授 岩崎貴宏、講師 今野健太、 助教 友定睦)

【前期】
第1週 導入、卒業制作概要説明
第2週 プランニング、アイデアスケッチ
第3週 プランニング、資料収集
第4週 プランニング、作品スケッチ・図面
第5週 素材選択、購入
第6週 素材研究、実験
第7週 簡易素材による模型制作
第8週 プラン確認・修正
第9週 実材模型制作(モデリング系素材:心棒制作、カービング系素材:大荒取り)
第10週 実材模型制作(モデリング系素材:荒付け、カービング系素材:荒取り)
第11週 実材模型制作
第12週 実材模型制作(細部)
第13週 実材模型制作(仕上げ)
第14週 展示計画
第15週 講評

【後期】
第1週 実材制作スケジュール確認
第2週 素材購入、制作場所の設定
第3週 制作準備(場所、道具、素材、他)
第4週 プラン最終確認、技法・技術確認
第5週 実材制作(モデリング系素材:心棒制作、カービング系素材:大荒取り)
第6週 実材制作(モデリング系素材:荒付け、カービング系素材:荒取り)
第7週 実材制作
第8週 実材制作(細部)
第9週 実材制作(仕上げ)
第10週 実材制作(着色、素材保護のための塗装)
第11週 展示計画確認(場所・工程)
第12週 展示方法確認(運搬・梱包)
第13週 展示準備(台座制作・空間設営)、運搬・保管準備
第14週 撮影・プレゼンテーション準備
第15週 プレゼンテーション・講評・採点

2、 卒業制作展
・実材作品2点以上を、卒業制作展に出品する事により公開展示し、広く社会に発表する。
期末試験実施の有無 実施しない
評価方法・基準 授業参加度 20%
作品提出2点 80%
教科書等 特になし
担当者プロフィール 伊東敏光:専門領域は金属を中心としたミクストメディアの彫刻である。素材は表現対象によって金属、石、木、ブラスチック等から選択し組み合わせる場合が多いが、一貫して自然の形態から抽出したフォルム(形)を研究し、その造形化と彫刻表現の可能性を追求している。
研究室:芸術学部棟5階 540研究室
講義に関連する実務経験
課題や試験に対するフィードバック 個別ミーティング
中間チェック
講評会
アクティブ・ラーニング PBL、プレゼンテーション、調査活動、振り返り
キーワード 彫刻制作、卒業制作
備考 対面授業を予定していますが、感染症拡大等によりオンライン授業に移行する可能性があります。